止水栓がぶっ壊れて、地中でじんわりと水が漏れている状態の我が家。夜勤前に床に扉をつけてもらって、夜勤明けにその扉から地中を掘ってもらう。大変な仕事だと思う。凍った土を1m以上、せっまいせっまい扉に潜って掘ってもらう。でもこっちも夜勤明けだし、なにもできることはなく、ぼんやりと起きたり眠ったりしていた。
「すいませーん」と言われ起きた。寝てしまっていたらしい。起きると申し訳なさそうな業者の人がいて、どうやらこの家の地下はよくわからないところに水道管が通っているらしい。基礎が干渉しているから、このまま直すよりも、新しく水道管を引っ張ったほうがいいとのことだ。
つまりは、それまで水はもれっぱ、落とすこともできないから今月はちょろちょろと出し続けることになる。水道代がいくらになるか心配だが、水あっての家だしね。安い家だから腹も立たない。ライダーハウスにいたころに比べるとはるかにマシな環境だしね。
そう、ライダーハウスでは冬の間、トイレは使えなかった。雪山に小、大は職場かセーコーマートという状態だった。風呂はもちろん銭湯。それでも楽しく生活していたから、人間と言うのは強いものだと思う。いま、あの環境に戻れと言われたら拒否する。
贅沢にバックギアはない。
だが、覚悟を決めればできるかもしれない。経験があるからだ。まあ、そんなものだろう。
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いま、カヤックにいきたい。
去年はついに、仕事がキていていけなかった。
1年の思い出の中にカヤックがないのはイヤなものだった。
このままでは、仕事とコロナに好きなものを奪われてしまう。
それだけは勘弁していただきたい。
ここ1年、ゲームばっかりしていたね。ゲームも好きなのだけれど、もういいだろう。
ゲーミングPCを買って、エルデンリング、鉄拳、サイバーパンク、このまえモンハンライズをやりきった。
次の「好き」へ。エネルギーをくれる「スキ」を。
最近読み返している「湾岸ミッドナイト」でもこんなシーンがあった。
「車として優れているのはわかる、でもエネルギーをくれるものではない」
エネルギーをくれるものは、合理的でも、正しさでもなく、ただ好きかどうか。