モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

閉鎖したライダーハウスの元管理人のブログです

恐怖中毒のスノーボード

どとうのごとく5日間働いて、最終日は夜勤だった。夜勤で14時間ほど働いたらさっさと家に帰りビールのんで風呂入って寝る。2時間も寝れば十分。起きてスノボに出かけるのだ。

スノボが楽しい。初心者コースなら何事もなく下りてこられるようになった。動画で勉強したことや、自分の体で感じたことを実践しながら滑る。例えばヒール側にターンするときは、雪面を触ってみる。トゥ側は立ち上がった勢いと、尻で曲げる。こうすると谷側の足に体重が乗る。谷側に体重を乗せる恐怖と戦いながら山側の足で舵をとりスピードを調整する。コースを半分ぐらい滑ったところで休憩する。

広いコースに自分一人だ。平日万歳。もう春っぽい陽気。雪は腐っていて、コンディションは良くない。だが満足だ。心臓がバクバクといっている。心拍は100を超えているんじゃないかと思う。これは運動だけではない。恐怖だ。コケたときのダメージと、骨折した時の仕事や経済的なダメージを想像すると心拍数は上がる。

恐怖が細胞を活性化させる。血液がギュンギュンと体をめぐり、くさった細胞がバンバン死んでいって、新しいピッキピキの細胞に生まれ変わる。骨は白く硬くなって、肺はすべての肺胞を使って酸素を取り込む。その酸素はさっき山で生まれたばかりの新鮮な奴だ。

そして恐怖が脳をよみがえらせる。サラリーをもらう生活では使わなかった部分だ。恐怖中毒。俺はきっと恐怖中毒だ。