モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

閉鎖したライダーハウスの元管理人のブログです

everyday言葉

言葉言葉言葉、頭の中に濃密に詰まっていた言葉が今はもうない。きっとそれだけバカになったのか、落ち着いたのか、つまりは年を取ったということになるんだろう。それは性欲に似ている。性欲があふれているときは本当に苦しくて、どこにも逃げることなんてできない。だがそれもいつかは無くなる。なんだったんだ?と過ぎし日を思う。言葉と性欲は似ている。性欲がなくなった時にオスとしての役割が終わったんだろうと思う。おれは子供は作らなかったが。ってことは言葉が頭からなくなっていくというのは、なにを失ったといえるんだろう。おれは言葉を吐き出すべきだった。性欲のように。だが生来の性格故、あまり言葉を吐き出すことはしてこなかった。だからライターのような仕事が楽しかったんだと思う。吐き出せ、言葉を。それは毒になるぞ。でも毒だからってなんだというのだ。毒を避け続けた結果が目の前の景色じゃないか。脳細胞の終わりが来るんじゃないか。と、夜勤中に思ったりもする。毒を食え、毒を。毒を食って毒の道を行け。さもなければ生きすぎるぞ。死の恐怖に食われるぞ。と、

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で、夜勤中にまた中古住宅の情報とかを見ている。ぎりぎり手が出るくらいの家が出ている。貯金を使い果たせば家がもう一戸買えるのだ。そこは1階が飲食店になっていて、2回に小さな住居スペースがある。駐車場が全くなく、周りが思いっきり住宅地なので安いのだと思う。どうやってこの店で酒を飲めばいいんだろう。次の買い手はこの物件をどんな店にするんだろう?とても興味深い。自分だったら民泊申請をしてゲストハウスにする。だれかやってくれんかな?と思う。自分でやれとも思うが。

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言葉言葉言葉。小説を書いている。とてもピュアな趣味だ。だが、立ち止まってしまう。

これで読者を殺せるのだろうか?

これで自分を殺せるのだろうか?

頭の中で爆発を起こせるのだろうか?中性子核分裂反応を臨界状態に持っていき、質量欠損によるエネルギー発生を起こせるのだろうか。冷たい刃を心の蔵に突き立てることができるのだろうか。毒を含ませることができるのだろうか。この前書いたやつはなかなかだと思ったけど、致命傷には至っていない。

致命傷には至っていないんだ。毒も弱い。