チバユウスケが死んだ。ミッシェルを鼓膜がしびれるまで聴いていたあの時から20年が経っていた。ラストライブに行けたのは本当に良かった。あれからライブに行くことにハマっていたが、ミッシェルのラストライブほど心に残ったものはない。
ミッシェルが解散し、チバはROSSOになる。こちらにはあまりはまれなかった。俺はチバが好きというよりは、ミッシェルのあの感じ、アベフトシのギターが好きだったのかもしれない。だから今回、チバの訃報を聞いても「ああ、あの」と在りし日のおもいで箱から誇りまみれの音楽を取り出したぐらいの出来ごとだ。
あの時、あのラストライブを聞いたときと違うのは、今はyoutubeがあるということだ。検索し、流す。ソニーのサウンドバーから、きちんと録音されたチバの音楽が流れる。改めて不世出のロックボーカリストだと思う。へえ、TheBirthdayというバンドをやっていたのか。
良い
TheBirthdayはあの時のミッシェルそのものだ。
レコチョクで早速購入。これもあの時にはなかったものだ。
夜勤出勤までの半日間。俺はサウンドバーをブルートゥースでつないで、爆音でチバを聞きながら小説を書いていた。あの時には何一つ持っていなかったものだ。
今、若さは無い。でもそれがなんだ。
なんだっていうのだ。