「職場に来ているペンキ屋さんがずいぶん気さくな人らしいよ」と噂がながれて数日。そのペンキ屋さんと立ち話をする機会があった。とても気さくな人だった。
どちらともなく自己紹介をし、ライダーハウスをやっていたこと、この仕事は初めてまだ3年程度で、いまは45歳であることを伝えた。「45歳、まだこれからじゃない」とペンキ屋さんは言う。見た目からはわからなかったが、ペンキ屋さんはもう還暦だという。一人仕事をやっているのは、過去に信頼していた人から裏切られたこと、子供がいて、1人は障害があること、だから働き続けなければいけないこと、45歳ならまだまだ若いってこと「この仕事は最後まで続けるの?」「そのつもりですけど、体がダメになっちゃうと思うんですよね」「そうなの?まだまだ若いじゃない」
45は人生の最終コーナーを回っていると思っていたが、還暦で働き続けている人からみればまだまだこれからって年なのだろう。働く意思。それが人を老化から遠ざける。ペンキ屋さんを見てそう思った。
小説を書くという意思だけは残っている。
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— 元蜂の宿管理人 (@hatinoyado) December 20, 2023
第7話 キリの視点とブクロの居場所 - 異世界転生核兵器部 - カクヨム https://t.co/MI8GGsOgnZ