モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

閉鎖したライダーハウスの元管理人のブログです

生きるとは何か

おしっこの海からこんにちは!あなたの妄想代理人こと釈由美子のチチ袋です!あざまっす!あざまっす!とこわい先輩からもらったライブのチケット。付き合ったばかりの彼女といったらそこは寒い内輪ネタと謎リズムのドラム、照れ笑いのボーカル、キャー!かっこいい!という彼女。え?マジで?と彼女をみたら、そこには完璧に恋に落ちちゃった少女のソレがあって、ジントニックを飲み、この後行くラブホテルと脱出経路をググるのでありました。

 

さて、話は先日の山登りの後お話で、帰りの車内って会話しなければいけないじゃない?それが紳士のマナーであり、事故って死にたくないなら無理やりにでも会話を創出しなければいけないの。「もし、来年絶対死ぬとして、神様にお願いを1つ聴いてもらうなら?」というお寒いテーマを振ったはいいけど、面白いゴールすら手探っていた状態。案の定会話は暗礁に乗り上げて「じゃあ、なに?」と当然のリターンに対して「・・宇宙の端っこを見せてもらいます」というあんまりなアンサー。だってだって、本心だもん。

 

見たいじゃん、宇宙の端っこ。それはひょっとして伊勢谷友介先輩からもらったタバコを吸ったら見える景色かもしれないけど、ハッブル的な望遠鏡が進化して、宇宙のさらにさらにさらに奥にある光を見てみたい。ブラックホールに落下したい。13次元を感じてみたい。

 

飛べ。と思う。想像で飛べ。宇宙の端っこは物理学者にしか理解できないかもしれないが、想像だけならだれにでもできる。脳症にデータを叩きこんで、そしてイメージしろ。それは妄想のエレクチオン。「なにそれ?」って言われても、それが生きる意味というか、人類のターゲットだと思うのよ。妄想で飛び、そして神の居場所を突き当てる。きっと自分の中にいるってオチだとおもうんだよねー、日記。

 

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なんなの?あのおばあちゃん!と激怒する利用者さまの怒りを受け続ける。かれこれ1時間は怒り続けていて、なぜ怒っているかは誰にもわからない。そして彼女自身もりっぱなおばあちゃんなのだが、おそらく自分の年齢は3,40代ぐらいだと思っているのではないかと思う。たまに20代の時もあるし、50代の時もある。それは表情を見ていると分かる。「すごいね、人体」ってバキの台詞を引用するまでもなく、彼女の中では年齢は関係ない。時間を超えているのだ。そもそも怒る、というのはかなりのエネルギーを消耗する行為だけど、こんなに怒り続けることができるのはすごいことだ。ワンマンブラック経営者だってこんなに怒り続けるのはしんどいだろう。

そういえば、10年ぐらい前、冬の郵便配達のアルバイトを始めてやったとき、大切なかばんを失くしてしまって、半分幽霊みたいになったことがあった。その日は休みの日だったけど、何度目かの捜索にでて、最後に課長に怒られて終わりという段取りだった。本部からも偉い人がやってきて、軽めに怒られた後、課長からも軽めに怒られた。やさしい、と思ったが、実はその日、もう一人怒られている人がいたのだ。その人は、配るべき郵便物をロッカーに隠すという、ザ・やってはいけません、の代表的なことをやってしまった人で、故意であるがゆえに怒りはすごかった。あの優しい課長が1時間以上怒っている。それを聞きながら始末書を書いた。

そんなことを思い出しながら怒られている。生きるとは何だろう。老いと死、というところに近いこの場所だからこそ、その答えに近づけると思った。答えは、なんとなくある。怒られ続けながら、そのほんのりと温かいものを抱きしめた。