核兵器の出す放射性物質が人体に与える影響は?という疑問について調べてみた。広島でも熱風だけでなく、放射性物質による被害で亡くなった人はいる。核分裂という謎パワー、それに付随する放射線ってなに?それは人体にどんな影響を与えるの?疑問は尽きない。遺伝子を破壊するってのは忍者タートルズからなんとなく学習しているが・・・
「とにかくダメなものだからダメ!」
とブラックボックスにいれてしまうのは好きじゃない。知りたいものは知りたい。小学生のころに見せられたピカドンというグロアニメのトラウマを乗り越えて、知的好奇心の赴くがままに進もう。
「そんなお前はこれを読め」
という感じで「渚にて~人類最後の日~」のリンクが張ってあった。
購入して読む。
自分が生まれる前の、半世紀以上前の作品だ。でも、面白かった。世界は核戦争後の放射能があふれた世界。コバルト爆弾が使用され、20年は地球に生物がすめなくなる世界。放射性物質は北半球から徐々に南へと地球を包んでいくので、登場人物たちはオーストラリアの南で数か月後に迫った確実な死を待っている。
そんな世界で、君ならどう生きる?と読者は問われている。面白い。
肝心の放射性物質の人体への影響については「下痢、嘔吐による体調不良で数日で死ぬ、それ以外はわからない」ということ。まあ、そうだよね。線量によって差があるし、そもそも前例があまりないものなのだ。作中のコバルト爆弾は放射性物質をまき散らすことに強化した爆弾だしね・・・
いやあ、学びになった。SFは面白い。
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仕事だった。皿洗いをしていると「私にできるかしら?」と認知症のおばあさんがやってきた。「できるよ」と答えた。「んー、でも、私にできるかなー?できなかったら私クビだね」という。この質問は毎日繰り返される。同じことを答えるのに飽きてしまったので、こう答えた。
「なにごとも、やってみなければわからないよ」
自分で言っといてなんだけど、しみじみとそう思う。例えば夜勤前などは不安に押しつぶされそうになるが、始まってしまえばほとんどのことは何とかなるものだ。今回も転倒確立ストップ高のおじいさんの頻尿からの不眠コンボでえらく消耗したが、なんとか事故なく終わらせることができた。
不安なんて、自分作り出した幻だ。なにごとも、やってみなければわからない。