モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

閉鎖したライダーハウスの元管理人のブログです

AIは社会をぶっこわして仕事を奪うと思うけど心配するな

世界最強の接着剤の話を聞いた。接着剤はAとBという2つの物質を混ぜ合わせてつくるのだけど、その組み合わせは無限大。人間がテストしていっても、永遠に終わらない作業だという。

そこに、ある程度のテスト結果をAIに入力する。AIは予想される結果を何万通りとはじき出す。きっと那由他のかなたまで、光の速さでテストする。はじき出されたベストな組み合わせ数通りを、人間がテストする。

こうして、世界最強の接着剤が生まれた。かかった日数は1日。きっと溶接よりも強くなるのだろう。さまざまなジャンルで活躍し、人類の発展に貢献するだろう。

この話を聞いて、背筋が寒くなった。たとえば、完成すれば世界からエネルギー問題が消えると言われている「常温超電導」も、物質と物質の組み合わせ。絶対零度近くまで冷やすことで、金属が抵抗を失い、電気を完全に貯蓄できるようになる。そのひやす温度をなるべく普通に使えるレベルまで上げることが出来れば、きっとグレタ・トゥーンベリちゃんも笑顔になるだろう。

今回のノーベル賞だって、リチウムイオン電池の発展に貢献した吉野博士のものだ。バッテリーの発展は、今後数十年は革新的なものは起きないと予想されている。でも、どうだろう。より小型で、ハイパワーで、大容量なバッテリーが生まれる気がする。

AIが試算してくれる世界では、きっといろんな仕事が無くなっていくんだろうな。ほとんど事故が起こらない自動運転のプログラムとか、完璧な米とか。無駄のない社会では、多くの仕事が無くなって、残るのは後期高齢者の高額医療費の計算を電卓で行うような、そんな誰かに守られた仕事だけ。

だけど、それでいいと思う。たとえ、来月に仕事がなくなろうとも、革新されていく側にいたい。ライターなんてその顕著たるもので、きっと日本語もAIによって研究されていくはず。ムダな情報ばかりを書いたこんなブログ以外は、プログラムによって綺麗な文章が作られるだろう。言葉は情報を伝える道具に過ぎない。

大事なのは金ではなく心だ。年収で億かせいでも、ハンバーガーのおいしさは変わりはしない。ライターができなくなっても、その世界ではきっと生きていく方法がどこかにあるはず。だから、なにも心配はしていない。心配事があるとすれば、自分の心が守りに入ってしまうことだけが心配。