モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

閉鎖したライダーハウスの元管理人のブログです

読書の秋ですね

夜勤明け、3時間寝てダクソをやるというダメ人間ムーブを決める。

秋雨だし、ゲームや読書にはちょうどいい条件なんだ。ゲームに飽きたころ、近くにある図書館から借りた本を読む。

・デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場

 マスコミの人が描いた登山家、栗城くんの一側面。ライダーハウスをやっていたとき、旅人が栗城くんのファンで、それについて行く感じで札幌の講演を聞きに行ったことがある。あの時はたしか、最初のエベレスト挑戦が終わったあたりで、デスゾーンについて話していた。とても面白かった。

 それからエベレスト登山にかかる金の話になり、いくつもの企業に訪問して、協賛を得るビジネスマンとしての彼の話も興味深かった。この本は、そんなビジネスマン、栗城史多の才能と生きざまを描いている。

 

・山奥ニートはじめました

 和歌山の田舎の旧校舎でニートが集まり生活している。NHKのドキュメントで知ったが、これはその初期メンバーの人の著作。とても面白い。1人つき1万8千円/月で15人が生活しているらしい。たったそれだけで、死なない程度の食事や光熱費やネットがつかえるなんて、良くやっていると思う。北海道でもできないだろうか。ライスセンターで1ヶ月働けば50万ぐらいになるのだし、それだけあれば半分は自由な金となる。

 

・無一文が偽一万円札作って捕まって

 偽札を作った人が著者。50代だが母親の介護から家族がバラバラになり、仕事だったパソコンを駆使して偽札をつくってしまった。それもカラーコピーではなくCADでの手作り。紙質にこだわり、キラシールまで工夫している。

 著者の知性が高く、1人の壮絶な人生を感じられる良著だった。また、犯行そのものよりも、拘置所の人間模様や生活を描いているのが面白い。

 転落のきっかけになってしまった親の介護についての記述になるとグッときた。5080問題は闇の深い問題だ。アルツハイマーは家族だけでは背負いきれないと思う。

 

借りてきた本を読み終えると、自分のメンタルが落ち着いてきているのが分かった。夜勤中に書いた小説の続きを考えながら散歩。図書館につくと本の譲渡が行われていて、山と渓谷がずらりと並んでいた。迷わずいただく。いい休みだった。