モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

閉鎖したライダーハウスの元管理人のブログです

根源的な欲求

お金がキライだ

 

大学は経済学部だったし、日曜の朝はガッチリみてるし、「社長本」は何冊ももっている。だが、ライダーハウスを辞めて、じんわりと溜まり始めた預金残高を見るたびに「はぁ・・・」とため息がでてくる。

 

マクロな経済は好きだ。GAFA楽天やアリエクも好き。買い物も好きだし、財布に万札が数枚入っていると心が落ち着く。それなのに、お金が積もってくるほど、体が重くなる。

 

もう40も半ばになるというのに、これはいったいどうゆうことだろう。きっともうすこししたら、体が崩れ始める。父親は55歳でガンになった。人の体は60まで動くようにデザインされているという。そうなったら預金通帳だけが頼りだ。なのに、とても不健全な感じがする。精神に脂肪が付いている。

 

その脂肪を感じたとき、はっきりと自覚出来た。俺は、お金がきらいだ。お金そのものよりも、お金を使って得られるもの、人とのつながり、経験、情報がすきなんだ。ガンガン使って、蓄えて感じる安らぎを捨てたい。

 

飢えていたい。そのためにはお金は邪魔だ。お金はいらないから稼ぎ続けていたい。デカい金を生み出す仕組みのための金が欲しい。働くのは苦じゃないし、うんこだって食べられる。腕の一本や二本失っても構わない。孤独も苦じゃない。その代わり、あなたのその美味しそうな首筋をくれ。それだけが、俺の生きている実感。

 

それに、お金がキライということで、人と人は対等になれると思う。そこに上下関係はない。

 

***

 

夜勤前に寝ようと思っても寝られず、ラジオを付けた。テレフォン人生相談。泰三先生回だった。相談者は42歳の男性で「これからの生き方を迷っています」と言った。大学を出て、就職をし、実家を出て、蓄えも十分にあるという。「アーリーリタイヤ?みたいなこともできるんです、でも何をやればいいのかわからない」という。タイゾー先生は言う。

 

「あなたの中にある、根源的な欲求を見つけなさい」

 

そこでラジオを止めて考えた。根源的な欲求。俺は何をしたかったんだっけ?中学生ぐらいの時「世界の隅々まで見てみたい」と思った。いろんな家、その家の軒先、台所、そこに住む人、海岸線、そこの暮らし、海の中、山の上、水族館、科学館、東京証券取引所最高裁、宇宙の果て。

 

結局眠れず、そのまま夜勤へ。朝まで働き、サビ残を1時間ほどキメて帰宅。いつもだったらダクソ3をやっていたが、昨日ついに闇喰らいのミディール(倒さなくてもいいけど、廃人向けに用意された超強いボス)を倒してしまい何もやることが無いので、睡魔と仲良くなる。6時間ぐらい寝た。スーパーまでランニングするついでに図書館で本を借りてくる。餃子を包んで嫁が帰ってくるのを待ち、焼く間からすでにビールを開ける。立ち飲みatキッチン。俺が「コロナが減っているのは、選挙期間中だからだろう」というと「マジで、陰謀論者にならないでね」と言われハッと気づく。なんか今、視野が狭くなってる。バッチリ睡眠がとれた頭だから気付く。睡眠って超大切なんだ。寝不足でボーっとしていると、新しい情報をただうのみにして、考えるということをしない。その証拠に、今、将棋が凄く弱い。以前は50Mまで潜れたところを15Mぐらいまでしか潜れていない。こんなんじゃ自分の根源的な欲求なんてわかりはしない。100Mでも、200Mでも、深淵までも潜らなければ、それは分からない。