モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

閉鎖したライダーハウスの元管理人のブログです

熊の沢川の沢登に行ってきた

1人じゃないって~すてきなこと~ね~

 

と歌いながら沢登りしてきた。場所は旭岳ロープウェー下にある沢「熊の沢」。数年前に山の師匠と上ってきて、今回は自分がリーダー。バディはこの前原始が原に連れてった職場のD君。

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夜勤明け。朝8時に家に帰って1時間寝る。2台で旭岳ロープウェイに向かい、キャンプ場に車をデポる。で、スタート地点である発電所に行って、準備をして、なんだかんだで10時30分すぎにスタート。

「やばいかな?」とちょっと頭をよぎった。登りだけとはいえ、さすがに遅いんじゃないか?6㎞ほど沢を登り続ける。登山道なら楽勝だけど、何があるかわからない沢なのだ。

ただ、心強いのは過去に経験があるということ。高まきは1か所だけ。あとは歩きやすい沢だったはずだ。覚悟を決めて歩く。

ハイレハイレフレハイレホー!!

とか歌いながら。なぜなら、熊鈴を忘れてきたのだ。アホである。だが、おかげでテンションぶちぎれMAXの状態をキープできた。

序盤はとにかく歩く。滝もないなだらかな沢だったのでだれてくるのだ。滝パートまでとりつくのに、2時間ぐらい歩いていた。

それでも巨木や魚影の濃い釜など、普通の登山道より楽しい。D君もきびきびついてきて、時間の不安は少なくなってきた。

そしてついに滝パート。忘れていたけど、この沢、とても美しい。ナメ滝が連続し、歩いていて気持ち良さしかなくなってくる。動画の最初にも叫んでいるけど「ここは天国ですか?」という感じ。

大きな滝は大滝だけとおもっていたが、途中、10mの垂直の滝があった。とても直登できないし、初心者のD君に無理はさせられない。ということで右岸からまいた。

しかし、この高まきルートはあまりよくなく、今日の装備ではなんとかよじ登れるぐらい。足場も悪く、どんどん崩れていく。一度降りるかな?とおもったら、なんとかトラバースできそうなポイントを見つけて、手を伸ばしてヤブを掴んだ。ああ、ヤブよ。この力強さ。行く手を阻むイヤな奴なことがほとんどだけど、こんなときは最強のパートナー。なんとか降りることもないルートを進むことができ、D君も滑りながらなんとかヤブを掴むことが出来た。

今回はDくんだからクリアできたが、次ここに来るときはロープ、ハーネスなどの装備が欲しい。もっとベつルートを開拓するべきだったかもしれない。ゴルジュハンマーもやっぱりあったほうがいいよね。

いままでは師匠の後をついてきた。これからは自分がリーダーをやることが増えるだろう。そして、リーダーをやって感じるのは、経験のある沢でもリーダーになると感じ方が新鮮!まるで初めての沢!ってことだ。

いやあ、たのしい。これから自分に必要な能力、装備、必要なお金と時間。そんなことをイメージしながらぐんぐん上った。

大滝を巻いて沢に戻る。ナメ滝は続き、高度も900mまで上げてきた。沢は細くなり、滝も連続しなくなってくる。水草ゾーンにはいる。これも美しい。

水草ゾーンが終わって、さらに沢は細くなり、草が両岸から張り出し、それをくぐって進む。

1030mぐらいのところまで行き、ゴールまでのショートカットを試みた。最初は歩きやすかったが、すぐに沼にハマる。膝までドップン。うえー、くっさい。

それから濃いヤブこぎに入る。距離にして50mも無いのだけれど、初心者にはきつかろう。ヤブが切れ、目の前が開けると、タン!とアスファルトに降り立った。

急にジャングルから都会になって面白い。Dくんも良くついてきてくれた。時間は16時前ってことで5時間かからなかった。だが、休憩殆どなしで歩き続けていたので、参考程度に。

夜勤明けで沢ってことも不安要素だったけど、まあ、問題なし。それよりも、時間だ。やはり朝から活動して、入渓時間をもっと早くしないと不安。

あとはバディの成長が楽しみだ。D君は沢にどっぷりとハマりそうで、次の沢の話もしている。まだ旭岳も登っていないのに、どんどんディープな沢に行きたがってしまうのは良くないので、なんとか1人でとっとと旭岳でもどこで上ってきて欲しいものだ。

最後に。熊の沢。最高でした。また来ます。