先日、職場の男を滝に誘って、そのことを職場の女の子にいうと「いいなー」とリアクションがあった。「じゃ、こんどカヤックでもいく?」と誘う。「やります!」という。
木製のキャリアも、今回で最後
あっさりとナンパが成功したことに驚いた。まあ、これでなんとなく平等性が保たれて嬉しい。職場の若い子をアウトドアに誘うおじさんとしての立場をゲットできた。
若い娘さんを傷つけないように、注意しながらの川下りを始めた。が、始めてしまうとなんてことなかった。そもそも、介護の職場で戦っている彼女は想像よりもタフで、野生児だった。中州で一休みしながらプライベートトークを聴く。ガハハ!と笑った。
「じゃ、こんどは滝でも行こう」と言って終わる。そのためには25cmぐらいの沢シューズが必要になるけど、それぐらいなら自分が買ってやってもいい気がしてきた。これから、職場の若い職員に対してアプローチを仕掛ける。範囲を広げて、アウトドアを布教する。必要な投資だ。
なぜ、そんなことまでするのか。思うに、自分がして欲しかったからだろう。
20代の自分。仕事しか目に入らなかった自分。先輩たちは家庭もちで、夜の酒ぐらいしか時間を合わせられなかった。でも、たまに釣りに連れて行ってくれた。あれが嬉しかった。先輩たちに影響されて、道北まで秋味釣りに出掛けていた。世界が広がったと思う。
世界を広げてくれるのは他人だ。その他人になるべき時なのだ。
ノーリスクで出来ることなら1人で勝手に始められる。消費社会におすすめされた、安全で楽しい冒険。それでいいなら勝手にやってればいい。
俺は手を差し伸べる。マニアックな世界へと。握る握らないは自由だ。それにまず、自分のレベルを上げなければいけない。そのためには、あの人に教えを乞う必要がある。