道東は帯広の南、いまではホリエモンロケットが飛ぶ街になった大樹町にある歴舟川に行ってきた。
北海道で1,2の清流であり、始めてカヤックをやった川だ。自分でカヤックを購入してからも2回行っている。だから今回が4回目。Oさんと言ってきた。お互い2回のワクチンを接種している。
夜勤明け、ギアの準備をして10時に出発。途中、芽室町のコーンチャーハンを食う。面白美味しい味だった。大樹町には15時ごろ到着した。
スタート地点であるキャンプ場にカヤックを置かせてもらい、ゴール地点を視察する。海岸線には下りられそうになかったので、最後の橋の下にした。車のデポは翌朝Oさんがサイクリングでやることになる。
キャンプ場に戻る。設営して、流木を拾い、肉を焼く。体力がもうないうえに、寒くなってきた。焚火に流木を入れ続けた。ぱちぱちと言う音、美しく燃える流木、キーンと冷えた空気とメーカーズマーク。うん、贅沢だ。川のせせらぎを聞きながら眠った。
5時に起きる。コーヒーを頂きながら朝飯。昨日かってきたパンを食った。今日も寒い、今回防寒は大失敗だったな。だからコーヒーが上手い。豆パンも異常なまめまめしさで美味かった。
Oさんが車でゴール地点に向かった。その間にカヤックのセッティングを済ませて、コットに横たわる。カヤックの本を読みながら、幸せな時間を過ごす。1時間以上のサイクリングからOさんが帰ってくる。20キロの上り坂を折り畳み自転車で走るって大変だなあ。
もうちょっとゆっくりしていきたいが、なにせ20キロだ。お腹いっぱいくだらなければいけない。そそくさと出発した。
歴舟川はほとんど瀬がない自然の川だ。だが、初めて下った時から20年、かなり変わっていた。割と護岸がされており、テトラポットもあった。テトラポットがらみのクセのある瀬も何個かある。
それにしても肌寒い。腕が濡れてしまった。そこから体温が奪われる。ほとんど水を被らないだろうと思っていたが、なんどか腹に波を受ける。パドリングで熱を作るが、下半身はなにもできない。ガチガチに寒くなる。
状況が変わったのは街を過ぎたあたりから。太陽が顔を出してくれた。とたんに暖かくなり、水もきらめき始める。水深30㎝の広大なトロ場が続いた。そこを太陽に焼かれながら流される。とても気持ちがいい。
ニコニコしながらゴール。スタート地点に置いてきた荷物を回収し、ラーメンを食って一路家路についた。もう少しで美瑛、というところで運転席の上からカヤックが滑り出した。今回初めてOさんの車で2艇運んだのだけれど、グリップがあまかったのだ。対向車線にとびだすカヤックロケット。対向車がいなくて良かった。心臓がバクバクする。
無事家に到着した。20年ぶりの歴舟川は、どこか同窓会の様な、そんな感じだった。シワが目立ち置いた姿の初恋の人、その顔をみて人は時の流れとその変化を知る。純粋さを失ったことを知る。その代り得た物を再確認する。
また、いつか。