1年前に買った中古住宅には庭がある。8年近く誰も手入れしてこなかったので、あれにあれているが庭だ。その証拠に花が植えられていて、名前がわかるのはルピナスぐらいだった。
1年たち、再び花が咲いてきた。去年はただの植物だったが今は違う。職場に花を持っていくことを趣味としているので、庭に生えてくる花は貴重だ。
今日は、突然地面に生まれたようなでかい花を持って行った。「まあ、ボタンだね」と利用者に言われる。ああそうか、これがボタンか。とその時は納得したが、ボタンってあの花札の?それとはちょっと違う気がする。
休憩時間にしらべてみると、ボタンと似ている花があり、それはシャクヤクだという。画像。ああ!これこれ!とビンゴだった。
ついでにもう一つ花をしらべる。同じく庭に生えていたきれいな花。それはシャクナゲだった。名前が似ている。
2つとも、生えているままにしておけば長持ちしたかもしれないが、そんな気はさらさらない。ハサミで切って、花瓶に刺した。こうしておけば、多くの人に愛でられる。それは美しい花の本懐であり、目的だろう。シャクナゲとシャクヤクはこうして飾られた。美しいばかりに枝から切り離され、こうして飾られている。その姿を残酷とおもわないでもなかったが、その感情も含めて美なのだと思った。