夜勤明けで札幌に遊びに来ていた。ホテルは2000円と格安で快適。時間もたっぷりあって、もう1泊するか迷う。まあ、やるべきことがあれば連泊しよう。とりあえず、裁判所へ。
快晴であたたかな陽光のなか、すすきのを横切り、狸小路をあるく。とても気分がいい。裁判所について、荷物検査を受けて、開廷表をみる。
・・・あんまない。あれれ?札幌でもこんなものか。っていうか、東京が異次元で犯罪都市ってだけなのかもしれないな。今日は午前で大体終わってしまいそう。
1件目、刑務所の中で暴行を働いてしまった人。
・・・うーん、これで裁判になってしまうのかという感じ。さすが刑務所、厳しい世界だ。
傍聴のモチベーションを失い、裁判所をふらふら歩く。渡り廊下を歩いて簡裁をのぞいたりする。民事・・・はよくわからないしいいや。うーん帰るかな?とりあえず、もう1つだけ傍聴しよう。
2件目、介護施設での詐欺事件。
証人質問だけだったが、とても興味深い。ずっと「被告のクルマに乗ったことがあるか?」とか「被告とほかの人の人間関係」について話している。
被告人名でググルとあった。利用者を恫喝してお金を持ってこさせたり、ほかの職員の通帳を盗んだりした疑惑。でもこれ、否認してるのだ。
「私はやってない、ほかの人にハメられている」ということらしいのだ。それで記者とかがいっぱいいたのか。介護施設だから被害者の証言の信ぴょう性は薄いしなあ。認知の具合によっては、全然関係ない人のことを泥棒と思い込むなんてあたりまえだしね。
介護施設の人間関係か・・・自分が働いている場所ではそんな複雑そうなことは見受けられないけど、やっぱりほかではあるのかな?次回は被告と敵対していたグループの人が証人らしい。気になるが、ふらりとやってこれないからなあ。
札幌は楽しいけど、遠いからな。よし、かえろ。
ふらふらと歩いてバスターミナルまでいく。途中、将棋会館によってみた、が、コロナで平日休みだった。残念だ。
あるく、あるく、あるく。
お土産を買う、バスに乗り込む、眠くなる、気が付くと旭川にいる。
深い眠りに体が軽くなる。再び歩く。ジュンク堂で介護の本を物色。小腹が減ったので、ラーメンを食す。ああ、満足した。駅に向かう。駅イオンでまた歩く。趣味の靴やを物色する。靴は出会いだ。今回は出会わなかった。
JRで美瑛に戻る。駅からまた歩く。
途中、国道の真ん中でもがいている猫を発見した。猫?手が空中をかき、その場をぐるぐると回っている。起きる気配はない。ひかれたのだ。また車がやってくる。ドライバーが直前で気づいてまたぐ、ヒヤッとしただろう。
左右を確認して近づいた。何度か見たことのある猫さんだった。中をかく手はとまり、絶命した。このままではかわいそうだ。おみやげが入っていたビニール袋を使い、足をもって歩道へ。お寺の入り口に置かせてもらった。すいません、あした役場の人がやってくるでしょう。
なんだか、このために札幌を切り上げた気がしてきた。タイミングがよすぎる。まあ、そうゆうこともあるのかもしれない。家に帰り、嫁とお土産をくう。
「また、夜勤明けでふらりと行くかもしれない」というと
「いいんじゃない」という。
また行こう。1度で味わいつくさない。そんな幸せもある。
おされなホテルのエントランス。次は嫁と行って「あれ?キミはうごけるんだ」ごっこをやりたい。