モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

閉鎖したライダーハウスの元管理人のブログです

母の年金が惜しくて死亡届を出さなかった男

休日だった。ゴミ捨てとかをしながら裁判所に電話する。「死体遺棄公務執行妨害」ということ。これは!と思い裁判所に行ってきた。

ひょっとして年金欲しくて親の死体を隠しているってやつじゃないのか?と直感したのだ。介護の仕事を始めてから、いつか傍聴してみたいと思っていたやつだった。

裁判所に到着すると、直感が当たったことが分かる。被告は70歳近い男性。9-歳の母親の介護をしていたが、死亡したのを隠していたのだ。

臭いで近所にばれて、警察がやってきたのを殴って公務執行妨害がおまけでついている。これは警察の取り調べに腹が立ったからということ。まあ、腹も立つよな・・と思った。

父親が亡くなった時、父の希望で自宅でみとったのだけれど、医者に連絡してあるにもかかわらず警察がやってきた。3名の警官の相手は兄と私でやり、母と姉は病院に行ってもらった。

警察の人はメジャーで家の間取りを図り、何度も同じ質問を繰り返した。ちょっとでもミスると「あれれー?」とやってくる。人が死ぬってことは大事なのだと思った。思いっきり疑われている。警察とはこんなものなのだ。感情を無くした泥人形になれる人たちだ。というか、そんな仕事だ。

だから被告が殴った感じも理解できた。お金にも恵まれなかた人生だったようで、年金をしぶる気持ちもわかる。3年ほど認知症の母の介護で、朝、新聞配達をして日中は介護だったようだ。食事、トイレ、入浴をやる。地獄だったろう。それに、死なない地獄もある。

 この本は傍聴本なのだが、同じように老々介護を扱っている。そして最後に疲れ切って首を絞めて殺してしまう事件だ。それに比べて、死体遺棄なのだから気持ちは楽なはず。

求刑は1年6月。おそらく執行猶予がつくだろう。

 

それからラーメン食って、家に帰る。ホームセンターで断熱グッズを買いこんで、ライハにいってコンクリとかを拾ってくる。あ、プレハブが置いてある。なんかの工事のやつだろう。

家について、カヤックの冬囲いをした。雪の重みで歪んでしまうのだ。コンクリを置いて、生えているオンコの木を柱に艇庫を作った。

ぐったりと疲れた。相変わらず、休みの度に疲れている。