モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

閉鎖したライダーハウスの元管理人のブログです

実家を出ろ、風俗に行け

3連休の3日目は何をしていたかというと、裁判傍聴に行きました。3月の晴天、素晴らしく気持ちのよろしい日でありました。

そこではわいせつな事件などがとり裁かれておりました。若い男性が、性に狂ってやらかしてしまったのであります。

「それを一方的に男の罪とするのは如何なものか?」

と弁護士は裁判長に申し立てております。女だって本気で拒否すればできたはずであると。恐怖で支配したって本気て言ってんのかと。

事件の本当のところは当の本人にしかわからないことであります。いや、ひょっとすると当の本人にもわかっていないかもしれません。人間の認知能力は時にファンタジーを現実と思いこむのが常。「こうあってほしい」という願いが現実にすり替わるのを、介護職である私は何度も眼前にしているのであります。

「女の恐怖がわからないのか、このド低能」

と女の検察官が全女性を代表して言いました。はて、かよわい存在であるうら若き女性にとって、成人男性の筋骨は存在するだけで暴力であると述べます。傍聴席に座るのは、それほどマッスルが発達しているとはいいがたいタイプの垢ぬけない男性でしたが、それでも恐怖なのだという官憲の主張でありました。

検事である彼女には分かっていないのかもしれません。彼女が放つ鱗粉が周囲の男を狂わせていることを。冷徹に冴えわたる頭脳と、それを包む黒き滝のような髪、ドノーマルなパンツスーツと見え隠れする白磁の肌を。

介護職兼エロ文筆家である私にとって容易に想像できるのであります。彼女が取り調べを行う様を、被告が劣情を抱かずにいられたでしょうか?断じましょう、それはありえない。仮に被告が女性らしいフェミニンな感じが大好きで、こんな感じの硬くて怖い感じの女性は全く興奮しないんだよねーとつぼ八で友達にだべっていたとしても、そんなものは容易に突破してしまう破壊力を持っているのです。そんなうっすいATフィールドなんて簡単に中和しちゃうんであります。

「わかってんのか、わかってんのかよ・・」と私は検事を被告人席に座らせ、私が代わりに検事席に座りました。

「なあ、わかってんのかよ」「なにが?」「わかってねえのかよ」「だからなに?」「そんざいが暴力なんだよ」「なんのこと?」「わかってない暴力を振るってんだよ」「そんなことしてないし」

私が刑務官に連れられて、法廷から退廷させられようとするとき、私は被告にこう叫ぶのでありました。

「実家を出ろ、風俗に行け」と。