芦別の博物館に行ってきました。
芦別の博物館は道の駅の隣に会って、いつでもいける気軽な施設です。
それゆえに「いつか行こう」と思っていたのですが、ついに都合がついていくことができました。
私はこれまで色々な博物館・郷土資料館に行ってきましたが、行く前に必ず心がけておくことがあります。博物館・郷土資料館には大きく分けて2つのジャンルがあるのです。
一つは深い知識を与えてくれるもの
もう一つは建物が作りたいから作っちゃったものです。
前者であれば何も問題は無いのですが、後者の場合は心のゆとりが必要になります。
すっごいヒマそうにしているのです。そして館内の施設そのものが歴史的に壊れています。
そして謎の展示が多いのも後者です。B級スポットとして認識されている歌志内の郷土資料館などに行けば、きっと私の言ってることが理解できるでしょう。
さて、芦別の博物館は幸いなことに前者でした。つまり普通に良い博物館だったのです。
写真展もやってました。入館料200円を払って中へ。
最初は芦別ゆかりの文学者葛西善蔵などを紹介するコーナーになってました。いえ、与謝野晶子などの資料が豊富にありましたが、ひきつけられたのはこっちだったのです。
破滅型の小説家といえば聞こえはいいですが、やっぱりただの駄目人間だったのかもしれません。
葛西は酔うと、犬のマネをするのが18番。ある時、実父と飲み「何か踊れ」と言われて、四つんばいになってワンワンとはえながら、部屋をかけ回った。「こうして足を上げて小便するのがおとこ犬、お尻を地につけて、小便するのがおんな犬です」とふざけると、父親は、「おまえがいいかげんバカだとは知っていたが、それほどバカとは思わなかった」と呆れかえった。
上京して失敗して北海道にわたって働いたと思ったらまた上京。文学への道を志すもやっぱり上手くいかなかったようです。その手紙などが展示されていました。
重度のアル中になって41歳で死亡しています。いよいよ危篤状態になり、酸素吸入を当てられると、葛西は拒否して、酒を飲ませてくれと言った。友人たちが仕方なく、吸い飲みに酒を入れて飲ませ、もう味もわかるまいと思っていると、「爛がぬるい」と言って、周りを驚かせた。
日本風狂人伝⑦ アル中、愚痴の小説家・葛西善蔵 | 前坂俊之オフィシャルウェブサイト
まあ、地元にゆかりがあるなら紹介しないわけにはいきませんね。
さて、次に行きましょう。
はい、みんなどこでも大体一緒、縄文コーナーです。
博物館・郷土資料館巡りで楽しいのは、そこのジオラマに触れることです。
ジオラマだけはオリジナリティにあふれた作品ですからね。
さあ、次。
芦別は炭鉱で栄えた町です。
長屋の1日をホログラムで再現したコーナーが優秀でした。
これ、同じようなのが歌志内の郷土資料館にもあったのですが、そちらは市民が出演した素人芝居だったんです。この芦別の物はプロと思われる作品でした。
いやあ、すごい。夜勤で日中寝ている親父などが忠実に再現されていました。
さて、次。
下駄スケート
足の甲は冷たくないのか?疑問です。
これを履いて滑ることができれば、すごく体幹が鍛えられることでしょう。
!?ふおおお!!!パン焼き!他にもいろいろ使えそうなダッチオーブンのような鍋!でもパン専用?当時から生粋のpanマニアがいたのでしょう。
WWⅡコーナー
千人針のノースリーブ
壮絶!米太平洋艦隊・・・
こんな北海道の山の中にも戦争はあったのですね。
さて、次。
個人的に今回のTOP2です
赤シャツ
赤シャツ!?
ラーメン屋なのに?
いや、別に悪くはないけど、もっと味自慢を押し出したネーミングのほうが良かったのでは?と思いました。
そして一周して「いい、赤シャツ、いいわ」と思いました。
私ももしラーメン屋をやるなら赤シャツという屋号でやります。そして白いシャツを着るのです。それが個性だからです。
次は、この博物館に来たのなら一度は声に出して読みたい日本語です。
藤村が
帽子ふりふり
ホームラン
8月31日 阪神-中日
4回表、藤村がレフトスタンド左中間320尺(約97メートル)地点に叩き込む。
藤村は大喜びで帽子を振りかざしながらホームイン。
1948年に飛び出した満塁ホームラン(※追加更新) - 職業野球を追いかけてより
のことでしょうかね。帽子ふりふり。
あ、下駄スケート!
後ろの女の子が履いているのは、下駄スケートだと思われます。
手前の子もかっこいいぞ!
こんな写真が好きです。
車ってすごいよね。馬が無くても動くんだね。
さて、ここで皆様に質問です。
後ろの女性はだれでしょう?
アッヤメイ
凶器っぽいものをもったでかい和装の女性です。
答えは山の神様。
注意しているのはたばこですね。
炭鉱では火元になるものは厳禁でした。
爆発。崩落で山の神様にぶっ殺されるからです。
はい、そして次の展示でテンションがぶっ壊れました。
岩山!!正確には崕山(きりぎしやま)です。
崕山 - きりぎしやま:標高1,072m-北海道:夕張山地 - Yamakei Online / 山と溪谷社
3年前に芦別岳に登ってヒグマに出会ったことがあるのですが、その時に遠くに見えた山でした。
高山植物の生態系が豊富らしいです。へー
しかー!うしろー!
物置部屋に普通に展示してあった車。かっこいー
最後の1枚。まあ、いますよね。
以上!赤シャツでした!
そのあと道の駅で石窯ピザを食いました。
日本で唯一の昆布エキス酵素飲料のタングロンを飲みながら待ちます。
酵素分解した昆布エキスとりんご果汁と親和した清涼飲料水です。学校・保育園・病院の給食でも使用されており、飲みやすく小さなお子様からお年寄りまで幅広く親しまれております。
「タングロン」は、(元)北海道大学 近江彦栄先生が開発され、産炭地振興法に基づく国と道の補助を受け、芦別市に誕生した一村一品の商品です。
はい、画像ぶれぶれー
ですが、このピッツア、うまし!500円なのに生涯で一番うまうまなピザを食ってしまいました。芦別にて。
芦別きたなら道の駅によってこのピザを食うことをおすすめします。
そのあと温泉はいって終了。温泉も素晴らしい施設で、800円と500円の施設が併設してあります。そりゃ500円のほう行くじゃない?でも博物館とピザで芦別へのリスペクトが高まっていたので800円のほうにしました。
http://www.starlight-hotel.co.jp/
泉質もさることながら、休憩室のクオリティの高さ、漫画の質、すべてこだわりが感じられる施設です。おすすめ。
というわけで芦別に来たのなら博物館に行ってピザを食って温泉に入るしかありません!じゃあね!赤シャツでした!(帽子をふりふりしながら)アッヤメイ!
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