1円ライターのチャットが荒れている
その多くは「マニュアルがない!」と言うものだ。
「どうすればいいのよ!」
「管理がなってない!」
「ちゃんと働かせてください!」
と我ら1円ライターズは叫んでいる。
まあまあ、落ち着きなさいって。
一方で納品先ユーザーからは
「文体に統一感が無い」
「仕事が粗すぎる」
「コピペを発見した」
などと訂正とクレームの嵐が舞い降りてきているようだ。
間に挟まっている編集(営業)は相当なストレスだろう。
仕事を取ってきた責任もあるだろうし、下請けである我々を安く使いたいのも分かる。
私は「こうやって価格が決まっていくんだな」と思った。
神の見えざる手なんかじゃなくて、現場の悲鳴とできた仕事のクオリティが価格を決定する。
だからこそ面白い。
私はいいものを作りたい。
関わった仕事なのだからゴールまで無事に終わらせたい。
ユーザーも営業もライターも笑顔になれる方法を考えるべきだ。
まず、ライターの問題はわかる。
リテイクを食らいまくっているライターの文章を見るとすぐにわかる。
キレイすぎるのだ。
そして無駄に力を注いでいる。
これを書くのは疲れただろうという仕事だ。
私はこのライターに言いたい
「問題を見極めろ」と
盲目的に言われた作業にとりかかっているから本質を見抜けないし、疲れる。
常に全力で働いてしまうから、全体が見えない。
必要なのはまずはリラックスだ、そして想像しろ。
この文章は誰に対して書いているのだ?その読者はどんなカッコで読んでいる?
98%はスマホでだらりと読んでいるはずだ。
クライアントはどんなものを望んでいる?
「コピペじゃなきゃいいっすよ」とほぼ言っているようなことを書いてなかったか?
第一納品先のサイトを確認したのだろうか?
わかりやすい文章はまず短くしろ。という文章力の初歩を知っているのだろうか?
短文、重文、複合文についてしっているのだろうか?
「そんなことは教わってない」というのだろうか?
教わってないから良いのにな。教わってないから自由にできる。
その問題の本質を理解して、解決に必要な情報を得るのは気持ちいい。
手入力でエクセルを打ち込む仕事にマクロを導入するような快感だ。
教わってないと怒る人は成長の遅い思考停止の存在で「私はやれと言われたことはきちんとやる人間です」と威張っている。
そんな人は偉そうだから目立つだけ、得るべきことは何もない。
教えてもらうのを待ってる奴は、使いやすい従順なドレイだ。
従順なドレイから抜け出すためには、自分で思考しなくてはいけない。
だからマニュアルは無い方が面白い。
「なにをやってもいい」ということだからだ。
「自分を縛る鎖がない」ということだからだ。
自由になるカギはきっと、マニュアルがない所に存在する。
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