ライスをやってたヘリウムくんがさ、稼いだ金で高いカメラを買ったって前に書いたんだけど、じつはもう一つ買い物をしてるんだよ。
「 ボアアップしました 」って彼のリトルカブは50cc、原付だ。
それを75ccに変えたんだって。 わざわざナンバーを送り返して、手続きして、送ってもらったんだって、黄色ナンバーのリトルカブになってたよ。
で、すんなりとはいかなかったみたいなんだ。
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エンジン抱きつき
「 エンジンが抱きつきました・・・ 」って青い顔してるんだ。 抱きつき?
ああ、焼きつきの一個前のやつね。 ネットで調べたら焼きつきのひどいやつを本来は抱きつきって言うらしいんだけど、まあ走行中に異音がして、エンジンブレーキ!
おそるおそる帰ってきたらしいんだ、つまりキックは降りるしエンジンはかかる。
ただ「 コンコン 」って異音がするんだな。 もちろん原因はボアアップなんだろう。 悪さをしてるのがピストンなのか、キャブなのか? そもそも、旅中にボアアップしたことが間違いなのか? もんもんとしてる、が、できることは工具を貸してあげることぐらいだからなあ。 走行中の焼きつきは命に関わるトラブルになるからな。
エンジン載せ変え
それから数日して、バイクをいじっている彼がいたんだ。 「 お、どうしたの? 」
「 エンジン載せ変えです 」
ダンボールから中古のエンジンを引っ張り出してたよ。
おもしろいから、手を出さないで見守ってたんだ。
一人で、エンジンを持ち上げてマウントする技を見せてくれた
二本のボルトをさせばいいだけみたいだ。
アタシの「 真冬に洗濯機を凍らせない技 」くらい就職に関係のない技だね。
その後、カブの人とオイルトーク
0-30 と 10-50をブレンドするらしい。
「 別物になります 」ってさ。
聞くとこの人のカブ愛もスゴイ。
「 ジェネレーターが壊れちゃって 」といいながら、ガスケットをさくさく交換。
・・・・旅中だよね・・・・
八万キロはしってる彼のカブ110はエンジンのオーバーホールをしたり、サスを変えて車高をかせいだり、そのせいでマフラーとスイングアームが干渉したりと
カブ・ライフ
をエンジョイしてるみたいだね。
それからバスケに誘われて
帰ってきたらニコニコ顔だったから、無事エンジン交換はすんだみたい。
うん、たいした技だ。
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