夜勤明け。エナジードリンクの力を借りながら旭川まで運転する。必要なものはもうすでに車に積み込んであるので、やるべきことはもうない。Oさんの家に到着し、しばし談笑したあと、海に向かった。
でかいボート。20年前に買った釣り具。山登り用のキャンプ道具。先週買ったタックル。コット。遊び道具。炭と薪。などなどを積み込んで俺は助手席で寝た。
港に到着。ニュースで見た通り、イワシが群れている。Oさんの友達のYくんも到着したので、2人の釣りの練習にもなるし、竿を出してみる。面白いぐらいに釣れる。
さて、本番だ。
砂浜に移動し、でかいボートをえっちらおっちらと運ぶ。釣り竿などの道具類も運ぶ。そうしている間にOさんがボートを出して空気を入れてくれた。あっというまに膨らんだ。ちゃちい・・・こんなものに命を預けるのか・・・
心臓がどきどきする。このビート、久しぶりだ。死んでしまったら、まあ、すんません、と3人でライフジャケットを装備して、いざ、出航。
こ・・・こえーーーーー!!!!
となったのは最初だけで、すぐに慣れた。
春の陽気のあたたかさと、カモメの鳴き声、ちゃぷちゃぷと揺れるボート、おだやかな風と潮。
最高だ。さらに最高なことにつぎつぎと魚がかかる。正直、釣れるとは思っていなかったのでうれしい誤算だった。
日が傾きかけてきたので納竿。キャンプ地に移動してキャンプを行う。夕日が美しかった。ああ、こんなキャンプがしたかったのだ。
次の日は風が強く、魚も釣れなかった。次の候補地を下見して終了。最高に楽しかった。金があったらこんなに楽しいことはできなかっただろう。金があったらOさんの助けを借りなくても実行できたからだ。金がなかったおかげで、ずっと笑ってた2日間だった。