モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

閉鎖したライダーハウスの元管理人のブログです

ひさしぶりに釣りに行ったら2回投げて満足した

48時間ほど休みになったので、釣りに行ってきた。

夜勤が終わり、どかーんと寝る。15時ごろ、寝疲れて起きた。完全にリフレッシュした。頭がぼーっとするけど、動き出さなければいけない。動かなければ、何も起こらないからだ。「カヤックに行きたい」と思った。フネに釣り竿を積んで、2時間ほど美瑛川を下れば、私は私の人生に満足する。だが、ゴール地点に車を置く協力者が必要だ。ライダーハウスには誰もいない。閉鎖してしまったからだ。

しかたないので、釣りだけにした。釣りも3年前は熱心にいっていたけど、台風で川が真っ平になってしまってから、ほとんど行かなくなった。植物だけはにょきにょきはえて、川岸はにぎやかだけど、川底はのっぺらとしている。こんな川で釣りをするのはツライ。魚もいないだろう。

だが、先日、工場で釣りキチのおじさんと話して「いるぞ、釣れるぞ」という話を聞いた。釣りキチの「釣れるぞ」ほどいい加減な言葉は無いけど、一応信用してみる。台風の影響がなかった本流に行こうと思った。準備して、カブででかける。でも、途中でなぜか引き返した。「やっぱり、あそこで釣らなければ意味がない」と思ったのだ。

あそこ。つまり、美瑛川本流ではなく、ウバクベツ川のこと。しつこく通った、マイホームリバー。今年はどれぐらい回復したのだろうか?カブで10分ほど走り、適当なところで竿を出した。

「まあ、釣れないだろうな」と思った。川はやっぱりのっぺりとしたままで、直進している。自然なカーブやよどみは無い。とりあえず、ルアーを投げてみる。ちょろちょろと巻く。バグン!!と魚影が見えて、竿が根本からしなる。「え?ウソ?ヒット?」とあわてて合わせてしまった。スポーンとルアーごと抜けてしまった。

興奮して、反省した。限界まで細くしたラインとタックルだから、気を使うべきだった。「もう一回、くるかなあ?」と新しいルアーを付けて投げる。バグン!!また来た!!

「よーし、よーし」と微笑みながら、やさしく竿を立てる。すぐには上がらない。体力を削らないと、一気に持っていかれるだろう。数分の幸せタイム。川岸に寄せて、上げると、見事なオスのレインボーだった。さっきのルアーまで口についていた。

このニジマスの凶暴性、このニジマスが生息できる川のエネルギー、このニジマスの美しさ、ひとことで言えば、生命力に感動した。リリースせずに、いただくことにする。腹をさばいて、頭を落とす。美しい頭部に、もういちど感謝して、川に返した。

たった2回のキャストで満足してしまった。家に帰り、塩を振っておいて、風呂に行く。風呂から帰ったら、ニンニクとオリーブオイルと唐がらしでバター焼にする。春菊を大量に入れて、香りで生臭さを消した。美味い!ライダーからいただいた花薫光という酒(28000円!!?)でいただく。最高の休みであった。