元郵便局員であり、自分の飲食店で60歳ぐらいのヤクザとモメたことのある経験から語らせていただきます。
ザの人権を考える 郵便局バイトで逮捕「脱退すれば?」が無意味なワケ | ORICON NEWS
私が郵便局で働いていたのは23歳から28歳まで、配達から営業まで外務の仕事でした。それから自営業になり、夏は自分の店、冬は6年ほど郵便局で配達をやらせていただきました。
自営業(飲食)をしていたら、60歳ぐらいのヤクザがやってきたことがあります。
人を殺して10年入っていたら、組が消滅していたという人でした。
あまりに周りに当たり散らすので、お客さんに帰ってもらい、マンツーマンで語りました。
そこで感じたことは、彼らはメンツの化け物だと言うことです。
絶対に自分の非を認めることはしません。
そのことを後日、ほかのお客さんにしたところ、その人も飲食店経営者(チェーン店の元締め)でした。
「そりゃそうだよ、マスター(私)。彼らは横の話は絶対に聞かない。何とかして、上から話をしてもらわないといけないんだ」
上とはつまり、ヤクザ組織の上層部。そこと話をつけるなんて、さすがに怖くてできません。
後日、裁判傍聴をしていて、ヤクザの若頭っぽい人を目撃したことがあります。
その時、私の横の席が空いていたので「ここ、いいですか?」とカシラに話しかけられたのです。
あの声、おしっこがちびるかと思いました。
オーラが暴力的過ぎて、竹内力也みたいです。
ヤクザにもいろいろいる
別のヤクザの話。
裁判傍聴で、オレオレ詐欺の首謀者の事件を傍聴したことがあります。
組員4名ほど。経済的に困窮して詐欺を働きました。
下っ端に密告されて逮捕です。
「どうして、犯行を?」
「皆やっていて、儲かりそうだから」
ヤクザだからって儲かるわけではありません。
楽な仕事ではないのでしょう。
以上のことから、この事件?で郵便局で働いたヤクザはどんなキャラクターだったのか推測します。
使えない人である説
郵便局の仕事を舐めてはいけません。
体力だけでなく、頭も回らないと明るいうちに帰ってこれない仕事です。
やくざのしのぎもきついですが、郵便局のしのぎも大変です。
ただでさえ、大変な仕事に、60歳のやくざ。
もし、私が出会ったような人だったのなら、プライドの塊だったはず。
ちょっと注意しただけで、10倍怒鳴り散らしてくるのではないでしょうか。
必要な情報を盗みに来た説
郵便局は情報の宝庫です。
やくざが取り立てのしのぎをしているなら、喉から手がでる情報ばかり。
特に、転居情報です。
債務者は、債権者に転居先を教えませんが、郵便局には教えます。
私の友人が消費者金融の取り立て部門で働いてるのですが、「金払うから教えてほしい」と言っていたことがありました。
まとめ
やくざの世界は大変です。
あんな仕事するぐらいなら、郵便局で働いたほうがいいでしょう。
でも、郵便局も大変なんです。
警告なしで、時給を下げられたことがありました。
「どうして?」と聞いたら「聞いとく」と部長に言われたことがあります。
後で考えたら、給料を下げたのは部長なんです(ノルマがある)
それでいて、仕事は足を折ったりするリスクと、誤配のリスクが常に付きまといます。
それでも、やくざをやるよりはましでしょう。
やくざは稼げなくて、大変な仕事であることを、知るべきです。
刑務所に入らないといけませんし、出世しないと組織がなくなったら終了です。
そのことを、自営業と裁判傍聴で私は知りました。