モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

閉鎖したライダーハウスの元管理人のブログです

ピアノを買ったり

1週間のうち、夜勤が2回入り、それ以外が休みになった。

介護施設の夜勤とはそれなりに忙しいのだけれど、かれこれ1年ぐらいやればそれなりにオートで動ける。こんかいもやっぱり忙しかったけれど、終わってしまえば「さあ、休みだ!」と気持ちが切り替わる。

しかし、オミクロン株の大流行で外に出てなにかすることは難しくなった。そこで電子ピアノを購入する。

子供向けのオモチャであり、趣味として始めるにはこんなとこからだろう。多分飽きるから、高いものも買わないほうがいい。これぐらいが最適。キラキラ星を両手で引けるようになるまで2日かかった。

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ニュートンを読む。「無とは何か?」究極の無。原子やニュートリノすらない無。宇宙が生まれる前、そこには無があった。じゃあ、有るとはなんだろう?

今の認識。有る、という感覚。自分や時間、場所、空間、他人の感触、感情や精神。すべて有る。有ると認識している。

だが原子レベルで空間を見ていくと「この3次元空間は幻であり、ホログラムの様に立体的に投影されたものである」というホログラフィー理論に行きつく。空間があると思っているが、それはテレビでドラマに没入しているのと同じなんだぜ、と。時間があると思っているが、そんなものは時計の数字を見て、そう思い込んでいるだけなんだよ、と。マトリックス空間で脳幹にささっている電極が見せる夢と同じで、誰かが、何かの為に、俺達にこんな空間があると思わせている。

それはなんだろう?やっぱり人間の意思なんじゃないかと思う。

この世界は実によくできている。それが何よりの証拠じゃないか。

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「サトシを探して」という番組を見た。15年ぐらい前に流行ったらしい謎解きゲームで、カードに書かれた問題をクリアしていき、どこかに埋められたキューブを掘り当てると賞金が出るというもの。その1つにどうしても解けないカードがあって、ただ日本人の自撮り写真があり「私を見つけて」と書かれている。

開発者のインタビュー「6人の知り合いがいれば、その知り合いを伝ってすべての人間と知り合いになれるという理論を試したかった」まだ、スマホが生まれる前の話だ。参加者は掲示板やHPでこの「サトシ」という人物を探したが、結局見つからず、別のカードからキューブは掘り当てられゲームは終わった。

が、気になる人はサトシを探し続けていた。15年の時間が流れて、人々はスマホを持ち、AIは進化した。顔認証技術が生まれ、サトシは発見される。

こんなにも時間がかかったのは、日本の技術がガラパゴスだからだという。フェイスブックはオッサンおばさんのツールだし、言語の壁もある。実際にこのゲームは日本では全く流行っていない。

つくづく、世界は広いなあとガラパゴスにいる者は思う。

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富士通がパソコンを作る回のプロジェクトXを見た。とても面白い。集積回路の進化と発熱の処理。問題をクリアしてクリアしてクリアする。そのすごさにただ圧倒される。

ネトフリで「SNSの危険」を見る。「あなたがそのサービスを無料で使っているならば、商品は貴方自身だ」という、つまり情報を抜き取られ、企業に売られ、考え方をデザインされる。より、刺激的で、評価が高いもの。楽しい動画、時間を奪われるコンテンツ。ネットは欲しい情報しか吐き出さないし、勝手にやって来る情報は単なるコマーシャルだ。

「人は数百年前から人と触れ合うことで快感を得るようになっている」その本能を利用したSNS。「脳は進化していないが、ツールはとてつもなく進化している」計算機の処理能力は天文学的に跳ね上がっているのだ。

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人は知りたい情報しか知ろうとしない。でもそれじゃ世界は狭い。知らない情報は他人しか持たないのだ。