休みだった。
休みの日は勉強をする。こういうと介護福祉士にそんなになりたいのか?と思われるかもしれない。そうではない。たしかに合格すれば給金はあがるし、もし転職しようにも有利になる。だがそんなになりたいわけではない。この仕事の本質は、ふくざつかいきな人間関係の網目の中でいかに呼吸をするか?に尽きるからだ。資格があったところで、糞の役にもたたんのである。
だが、勉強をする。単純に勉強がきもちいいからだ。
庭に行き、ガーデンチェアを広げ、参考書を広げる。9月の空気は冷たくなってきたが、まだまだ太陽は元気だ。気温いいかんじ。風よし。花もよい。虫、だめ。あ、蚊に食われた。
ということで図書館にいく。歩いて5分。図書館で勉強しようと思ったらこんな本を見つける。
借りる。
ついで「世界で最も美しい元素記号の本」を読む。ウラニウムやプルトニウムに興奮する。「ウラニウムを濃縮するには先進国の技術が必要だが、それにくらべてプルトニウムの生成は子供の遊びのように簡単だ。原子炉があればよい。アメリカで原子炉を作った高校生がいたが、彼の原子炉はプルトニウムの生成まで可能であったという説がある」
などなど。
家に帰り、口語 古事記を読んだ。
おもしろい。実にファンクだ。
筆者の語り口は「人間小唄」あたりから誰にも到達できない世界に入っていると思う。
すごいことである。
ただの文章なのに「あ、町田っぽい」と読者に思わせるのは、大変な道のりだったんじゃろうと思う。
そんなすげえ文章だから、古事記のぶっとんだストーリーもなんとか読める。なんなのだ、わーくにの神は。アホなのか。いや、まともな神さんもいるが、アホだらけである。そりゃ仏教にもってかれますわと笑いながら読むことができた。