朝起きて朦朧とした時間を過ごす。
早起きの意味はまったくない。ただ、自問自答を繰り返していたら4時間が過ぎてしまった。
ここにいては良くない、河岸を移そう。いつものbi,yellへ。
毎日のようにここに出勤しているが、ついに顔見知りとばったり出会ってしまった。
「お、マスター!?なにしてるの?」
実は毎日ここに来ていることを伝える、そして、月曜日問題について話す。
「ええ?図書館って木曜日休みじゃなかったっけ?」
いえ、月曜日です、両方月曜日。
「じゃあ、美宙いけばいいじゃん」
美宙とは、美瑛の郷土資料館だ、え、そこで仕事していいの?
「だーいじょうぶ!」
お墨付きをいただけました。これにて月曜問題は終了。
2Fに上がって、子どもたちがスイッチで遊ぶ中、一人ろくでもない文章を書く。
不調だ、でも、不調の割にはなんとか書けた。
生命力がどこかにうばわれているからだ。
どこかに旅をしなければいけない、生命力の泉を探す旅。
過去にそれは、沖縄にダイビングに行くことだったり、カヤックで川下りをすることだったり、パラグライダーで空を飛ぶことだったり、バイクですすきのに行くことだったりした。
今は仕事と裁判傍聴だ。なんだかとてつもなく悪くて、社会の核心に触れている気がするからだ。自分は悪いことをしている。それも無意味に。ライダーハウスだってそうだろう。毎年、新しい若者が来る度に、正しくない世界へようこそって感じで出迎えてる。いやぁ、たいへんだったろ?正しい世界は。肩が凝って仕方がなかったろう?生命力が奪われる感じがしただろう?ここの空気ははっきり言って淀んでいるし、昼間っから麻雀とかゲームで沈んでいるし、皆ほとんど仕事もしていないけど、生命力だけは奪わないから。自由に、生命力の芽を育てたり、泉を見つけたりしてほしい。金がないんだったらライスに行け、免許がないんだったら山形へ行け。壊れるまで自転車を漕いだり、エンジンを回せ。回せ、そして生命力を奪うヤツから逃げるんだ。
ってかんじで今日の仕事終了。図書館に行って、写真の本を借りる。ライダーの写真を撮りたいからだ。金ができたら一眼レフは買うかもしれないけど、まずは知識がなければ意味がない。
視線の誘導、3分割、露出、逆光の使い方、うん、おもしろい。
「人物は斜めに構えてもらって、目にピントを合わせます」って、スマホじゃムリンゴじゃね?
去年撮った書道写真とバイクを合わせて、その人を浮き彫りにするような、まあ、つまりアジアンジャパニーズのような写真が撮りたいだけなんだけどなあ・・(十分すぎる定期)
うーん、どうしようと考えながら、プールへ行く。
レーン独占という贅沢。30分ほど25m全力スイム。
無料でこんなことが出来るだなんて、この社会はどこか間違っている。
できれば、ずっと間違っていてほしい。
家に帰ると、賞味期限が10日前に切れていたラーメンがあったので食べる。
これが、熟成麺か、うまい。
ラーメンを食べている間、ピーターラビットの作者の生涯について語る番組を見た。
絵が上手い。きのこはきのこのように書かれている。きのこの魂があった。
うさぎはもう、うさぎだ。
うさぎのことを隅々まで知らないと書けない。
買っていたペットは、死ぬと鍋で煮て、骨だけ取り出していたらしい。
ポターは印税で湖畔の別荘を買ったけど、両親は「自分の面倒は誰が見るんだ!」と反対していたらしい。この両親がいたから、ポターのような才能が生まれたのかもしれないが、自分だったらぶん殴って逃げているなと思った。生命力を奪うのは罪だからだ、たとえそれが親であれ。ポターは才能に導かれるように絵本作家になった。宮崎駿が「自分は才能の奴隷だ」と言ってるが、まさにそんな感じ。自分に才能がなくてよかった、まともな両親で良かったと感謝している。