向こうだって商売です。
1.早い
2.熱心
3.ラク
4.バイク業界のことを考えている
5.眠っているバイクを掘り起こしている
6.思い入れとか関係ない
7.なんか頑張れ!ってなる
8.広告が高い
9.ブランディングに大失敗しちゃうところがかわいい
1(二)早い
北海道の田舎でも喜んできてくれる。そして早いです。
でかいトラックに回収してきたバイクを積んでやってきます。
2(三)熱心
営業マンが熱心。というか帰りません。
「やっぱり売らない」
っていっても帰りません。それが仕事だからです。
価格.com - 『バイク王に根負けしました。』 バイク(本体)のクチコミ掲示板
仕事への情熱を感じます。
年長者は「ああ、俺もこんな時代があったなあ・・・」と目を細めるでしょう。
若者は「こんな大変な仕事もあるんだな、よし俺も頑張ろう」となります。
3(一)ラク
バイクを売ろうと思ったら街に出て、バイク屋に行き、じろじろ査定されて、値段交渉が始まります。めんどくさいです。
そこでもし売ろうと思っても帰りの足がありません。トラックでやってくるバイク王はラクです。
4(右)バイク業界のことを考えている
「バイク王はヒドイ!買いたたかれる!」という悪評に隠れていますが、じつはバイク業界のことを考えているんです。
買い取り「バイク王」、2期連続赤字の深刻理由 (東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース
バイクの駐車場問題がとりだたされたとき、これからはバイクの駐車場が必要だ!と駐車場事業を始めています。
「法整備でニーズが生まれるから商売を始めただけだろ!」という声もあるでしょう。まあ、商売ですしね。駐車場事業は利用数が少なくなって売却しました。
あとバイクライフ研究所という事業もやっています。
5(中)眠っているバイクを掘り起こしている
バイク王がしつこくCMしてくれるからこそ「それじゃあ納屋に眠っている古いバイク出してみっかな?」となった人も多いはずです。
それは買いたたかれてバイク王の利益になりますが、忘れてはいけません。バイク王が居なければそのバイクは眠ったまま、誰もそのバイクに乗れないのです。
6(捕)思い入れとか関係ない
私はバイク王で売ったことがあります。乗っていたCBR400RR89’を親に頼んで売ってもらいました。忙しくて実家にあるバイクが塩漬けになっていたのです。
思い入れがあったバイクでした。バイク王が無ければ「やっぱりよそうかな?」とか考えたり「ひょっとしたらまた乗るかもしれない」と悩んだりしたでしょう。
親に頼んでおいたら「なんかお金くれたよ」と10万ほどになりました。
10枚の紙になったCBRちゃんをしげしげと見つめて、足代わりのリトルカブを買いました。
7(左)なんか頑張れ!ってなる
その後ライダーハウスを始める時に「そのリトルカブと郵政カブを交換してくれ!」という人が現れました。私は郵政カブが欲しかったのでOKしました。
郵政カブはすぐに不調になり、エンジンが止まりました。「もっていってくれるなら」とバイク王に電話。すぐにやってきました。
「あれはお金をいただかないと・・・・」
「うーんなんとかならない?」
「じゃあ上司に電話してみます!」
週末の夜にトラックで田舎を回ってきた若い営業マンです。ゴネるのも悪い気がしてきました。
「やっぱりダメです、なんとか○千円だけでも」
仕事って大変だよなあと思いました。私の郵政カブがいくらになるのかわかりませんが、とにかく大変な労力です。言われた通りのお金を払いました。
同じ仕事をしろ!と言われたら「ヤダ」と答えるでしょう。バイクって思い入れのあるものですから、それと商売の板挟みになるのは大変です。
8(遊)広告が高い
アフィリエイトとかでもバイク王は人気です。売り上げの20%を広告費に充てているということですから、バイク王はアフィリエイターにとって大切な存在でしょう。
9(投)ブランディングに大失敗しちゃうところがかわいい
バイクを売るならバイク王!このキャッチフレーズは世間に浸透しています。ですがブランドとしてはどうでしょう?悪いイメージが浸透しているのではないでしょうか。
バイク王=買いたたく
バイク王=CMウザい
バイク王=極悪企業
どうしてこんなイメージがついてしまったのかと言えば、やはりバイクだからです。思い入れのあるバイクだから高く買い取ってほしい!という気持ちがあるのでしょう。
営業マンの強引な姿勢も一つの要因です。でもあれぐらいやらないと給料でないんじゃないかな?と思います。
ネットで売れることもあります。バイクは個人間取引が良く行われますから
「オークションで売ったほうが良かった!」
となりやすいものです。書類リスクとか悪い入札者にあたることを考えれば仕方ないと思いますがね。例えばスクーターをもらったことがあるのですが、その書類はその人の物ではありませんでした。
「めんどくさいからそのままにしてしまった」
ということでその前のオーナーから盗難届が出されていました。役所で冷や汗をかいたことがあります。個人間取引ではこんなリスクもあるのです。
それらを引き受けてくれるバイク王は良い会社だと思います。でも上記の理由でブランドイメージは悪いです。
これは例えばライダー(純正バイクでソロツーが好きなのに)が保健所で殺傷処分待ちの犬を貰ってきたり、道に寝ている酔っ払いを介抱したり、公衆トイレのペーパーを三角形にしても
「あの人は暴走族でしょ」
というレッテルが張られてしまうことに似ています。バイクのイメージがもう「悪」なのです。
その「王」なのですから、民のやっかみや他国の侵略を受けるのが仕事です。がんばれ!王!