遠いかの地へと思いを馳せながら
グラスを傾ける
問題は常に内側に存在することを知っているのに
どうして、外ばかり気になるのだろう?
はいどーもこんちは!エゲレエゲレおじさんだよ!きょうも全力でセクハラしていきたいと思うんですけど、まあ、ヤバイネ!昨今の女子中学生は!おじさん、昨日もしこしこ( )しこしこ( )しっこしこ( )図書館で若妻がひょんなことから政権を握っちゃう文章を書いていたんだけどさ、ヘッドホンを忘れたから、談話室の女子中学生のトークが聞こえちゃうのよ。
「どこいくの?」「え、図書館」「もどってこなかったら、しめるから」「しめるってなに?」「・・いじめるってこと」「わかった」
ひゃあああああああ!!!黒い!!これが、二階堂サキ(伝説の特攻隊長)みたいなルックスの女子だったら、おじさんのいかりん棒も天空を貫かんと怒張しまくるんだけど、違うのね。
「ねえ、漫画家になりたい?」「マンが書いてるの?」「ん・・・でも、なりたくない?」「・・書きたいことあるの?」「ないけど、お金もちになりたい」
書きたいことが!
ないのに!!!
漫画家を!!!
目指すなあああああああああ!!!!
で、マスラオを鎮めようとトイレ行くふりして、彼女たちの姿を確認したら、確かにクラスの端っこで漫画をしこしこ拵えてそうな地味系女子だったのね。こんな子が、いじめるだの、しめるだの、母親死ねだの、黒いワードをしゃべっていることに驚いたわ。
で、頭がおかしくなりそうだったので、プールへ。
腰回りに、土星のような脂肪の輪ができてる・・・・
ぎゃあああああああああ!!!!
運動しなきゃああああああ!!!
「お、ひさしぶり」と話しかけてきたのは、Oさん。私たちが、南氷洋で伝説のクジラと戦った時の戦友ね。その時、南極の地下にある永久凍土で凍結していた私を、人肌で解凍してくれたのがOさん。
「クジラ食わない?」「え!あの?」「そう」「ついに仕留めたんですか?」「そう」「どうやって?あいつのせいで、何隻の船が沈んだのに・・」「最後は・・素手だったね」
そんな話を聞きたかったから、プール終わった後で、Oさん家に遊びに行きますよ、そりゃ。
肉は、うまい。魚と肉の中間にある。
そして、地球が凍ったころから凍っている氷をジンで溶かす。もちろん、ソーダ割。飲み口がやさしくなって、合コンで女の子を落とすカクテルの完成だ!
すっかりおもちかえりさせられてしまった。まあ、こちらから押しかけていったので、そろそろ帰れよって雰囲気を感じ始めたころに席を立つ。セーコマが宇宙ステーションのように浮かんでいた。