結婚して3年、知り合って18年になる伴侶さまと新婚旅行に行けることになった。
期間は4泊5日、場所は東京である。
東京で行きたい場所をノートに書き、それをちぎって日程に組み込んだ。「科博」「藤子不二雄ミュージアム」「バーレスク東京」「長谷寺」などなど、それをもとにホテルをとった。1日目は羽田近くで藤子不二雄ミュージアム(川崎)が近い品川プリンスホテル、2,3日は移動しやすい東京駅近くのスーパーホテル、4日目は贅沢に横浜インターコンチネンタル、完璧な予定を組み込んで満足だった。
だが、雲行きが怪しくなる。まず科博が1週間の調整機関にはいり行けなくなる、いきなりのメインイベントがポシャッたせいで、ほかの予定も狂い始めた。それに、そもそも歩き続けることが苦手なご伴侶さまなので、3日目には体力が死んでいるのではという疑念もでてきた。
いろいろ組みなおして、3日目を休養日にして、あとはぶち当たってみようぜ!と夜勤明けの6月末に旭川空港から東京にむかう。さあ、パスモを発行しようとおもったらカードが半導体不足でできないという、だからスマホでアプリをインストールしてクレカを紐づけした。手間はかかったが、チャージに時間がかからないのでこれはとてもよい判断だった。
品プリ
チェックインカウンターが見たことない長さで、50人が同時にやってきても対応できるだろう、それにロビーに踏み込んだらすぐにホテルマンが自動チェックイン機を案内してくれた。スッムーズにチェックイン終了。部屋までの道のりも楽しく、エレベーターも速攻でやってくる。実に機能的でノーストレスなホテルだった。部屋も最高で言うことなし。これが品プリか・・
港南口に移動して適当な店に入る。
ばああああ!!!タパス!!!これうまうまぁ!!!タイと玉ねぎとわさびのタパス!!ここに醤油を入れないって逆にすごい!!
テンションもあがりきって、2件目。海鮮居酒屋。激にぎわいの楽しい店だった。横に座ったおっちゃんと仲良くなったりしてホテルに帰る。
2日目
今日も暑い。ごろごろとカートを引きづってまず武蔵小杉までいく。タワマンがにょっきりアスパラのように生えている。わはは、なんじゃこの町は。川崎の登戸までいくと背の高い建物がなくなりホっとした。藤子不二雄ミュージアムもよかった。きれいなジャイアンの破壊力はすごい。わかってても面白い。
満足して帰る。銀座まで行き、はげ天で天丼+ラーメン1500円。東京ってそれほどインフレじゃないよな・・・
ここで想定外なことが。。。俺は東京駅前ってほぼ銀座だとおもっていた。だが灼熱の環境下で、銀座をブラブラする気にはなれず、結局電車移動したほうがマシというレベル。じゃあ、タクシー使うか・・・とフリーのタクシーをつかまえようにも、太陽光線がエグイ・・・めんどくさい・・・
んで、日陰でタクシーアプリをインストールすることにした。なんでもあたらしいことをやってみよう。クレカを紐づけしてインストールすると500円引きチケットがついてきてラッキー。アプリ上で迎えにきてくれるタクシーとのコミュニケーション「ここらへんにいます」「タクシーはいまここらへんですが、道路事情でちょっと遅れます」「ここらへんまで行きたいです」「タクシーのナンバーは〇〇ー〇〇です」などなど。ちょっと待ったけど、自分のためにやってきたタクシーがついーっとやってきて、行先や支払いもアプリ上で完結するのはとても良いサービスだとおもう。これもやってよかった。
スーパーホテルには高濃度炭酸泉の大浴場があり、サービスももちろん最高で、ほんと大好き。いつもありがとう、スーパーホテル。
ちょっと休んで今回の本番、バーレスク東京に行く。六本木で予約していた安居酒屋「たまきん」に行く。なんて腰の落ち着く店なんだ・・・
バーレスクは嫁のリクエスト。男性のための店、ショーパブとかストリップとかでは無いかんじ。女性でもってか、女性も大好きになるパーティタイム!でもでもエロい!エロすぎだろ!!!いきなりテキーラサービス!ドラの合図で一気飲み!!からの誰もが知ってるJPOPメドレー!浪漫飛行ってやっぱ名曲!20人ぐらいの半裸のでかいチチやらケツやらがフロアやステージを踊りまくっていて、通路も素敵に狭くて、通るたびにボディタッチをしてくる!すべて撮影可!まじか!!フェラーリのような女が!!ふりきった女の女力!
この後、センターの女性がすばらしく鍛え上げたケツをこちらに突き出してくれるのですが、それがもう競走馬のように鍛えられた芸術とエロを兼ねそろえた巨大な物体であり、強制的に脳裏に刻み込まれたのでした。
目の前のテーブルにあるバケツはチップの塊で、これで2万円分。こんなチップを払う必要はなく、ドリンクをおごることもなく、なんなら入場料の6千円ぐらいで十分楽しめるのだが、チップを払いたくなる気持ちもわかる。
ひたすらたのしくエロい。撮影不可のステージもあり、そこでは限界まで鍛えられたダンサーの女体がぐわぐぁーん!とぶちかましてくれて、それを堪能していたら「ちょっと手伝ってくださーい」と制服のスタッフに連れていかれ、おくんちの棒を1本もたされて、会場をぐるりと回った、たのしー!
日常ではエンカウントできないエロのスーパーハイグレードを触れ合えて、いい経験だった。とくに1人の女の子が背が高くて父がでかくてすごいと思った。その子は結局太い客がついていて、ステージ上で5万のチップをもらっていた。すっげー稼ぐな。
そのこのyoutubeチャンネルを探したが、でてくるのは「てんちむ」さんだけ。てんちむはバーレスクで最終日600万のチップを稼いだらしく、女として勝負するならここで働くのはいいなと思った。そもそもかなり狭い門らしく、オーディションを突破するのは大変だという。
2杯目のテキーラがまわってきて、女の子が「ん」と渡してくるからもらおうとしたら、ちがうちがうと「ん」と口に持ってくる。あ、そーゆーことか!と飲ませてもらった。脳細胞がシュワワー!っと消えてくのが気持ちいい。
すべてのステージが終わり、次の部との入れ替わりになる。外に出て、水を買いうがいをした。フラフラしながらホテルにまで帰る。
次の日。2日酔いにはなってないが、今日も暑い。休みにしてもよかったが、動けるので国会見学にいく。
国会議事堂は建物として豪華絢爛、荘厳淡麗、天窓からの採光がすばらしい本会議場、ここが日本の中心か・・・としみじみ感動した。が、なれてくるとあの本会議場もでかめの体育館程度の大きさでしかないんだな。と偉そうに思う。選挙を戦い抜き、人を裁く法を制定し、金の使い道を決定する場であるはずなのに、なんか「ただの建物!」って印象になるのはここが開かれているからなんじゃないかと思った。風通しが良いのである。変なものが憑りつかないのだろう。見学したのが参議院だからってこともあるだろうが。
その後、国会図書館でカードを発行し、食堂でメシをくう。
これで800円しない。もちうま。
HPがゼロになった嫁と別れて、新宿にいく。末廣亭へ。
クーラーがきいていて、畳の小上がりがあり、くつろぐには最高だった。酔っ払いの親子の断酒の話が面白かった。
昼の部が終わったところで出た。東京駅で嫁と待ち合わせて、適当な店に入る。
ここもうまい。肉が本当にうまいのだ。
満足してもう一軒。
台湾の夜市っぽい店があったので入る。
ガラガラだった。
が、台湾っぽいセルフサービスに、激安プライス。
東京駅なので人通りは文句ない、が、これはきびしいだろうなあ・・
良い店だった。がんばってほしい。
ホテルに帰り、風呂に入って寝る。それほど飲んでいないので3時ごろに目が覚める。散歩に出かけることにした。
東京駅周辺も、銀座も、寝静まっている。ホームレスも寝ている。でかいホテルの、きれいで広い歩道のど真ん中で寝ている。なんでここで・・・と観察してみたら、ケツが丸出しだった。ズボンはかろうじてはいている。なぜ、ケツを出すのだ・・・・
ケツを出して寝ているホームレスがいるホテルの歩道、この奥の左手で寝ていた。
なぜ、ケツがでていたのか考える。
・寝るときはケツを出す習慣がある
・もうケツが出ている服しかない
・気づかなかったが外傷を負っていて、襲われた後だった
真相は謎のままだ、キツイ人生なのは間違いないだろう。
次の日。長谷寺にいく。3回目。
観音様はさまざまな姿に変化し、人々を救うという。逆ルパン3世的存在。
鎌倉駅に戻り、適当な店に入る。古い建物のお好み焼き屋さんで、中庭を眺めながら休む、良い雰囲気ですばらしい。
さあ、最後の目的地!横浜インターコンチネンタルホテルだああ!!
高い金を払ったんだから!さぞかしすばらしいんでしょうなあ!!とハードルを上げすぎたのが良くなかった。
金をあしらったエントランスはやや下品な感じがするし、チェックインは人力2,3人でかなり待たされた。でもグレードアップしてくれた部屋とそこからの眺めは素晴らしい。
たっけーたっけーディナーブュッフェに行く。期待値が高すぎて肩透かしを食らった。まずくはないし、まあ、こんなもんなんだろうが、うん、まあスゥイーツはうまいな、うん、まあ、こんなものなんだろうな。
これまでリゾートホテルとかのディナーに感動してきたので、ここでも・・・いや、インターコンチなんんだからもっとさぞ・・・と期待しすぎた。そもそも身分不相応だったのだ。ビールの自販機もないホテルなんて使いずらいったらありゃしないわ。
チェックアウトもだらだら待つ。国際線のパイロット軍団が談笑している。あの人らはなんとかクラブ会員なのだから、こんな扱いは受けないのかも知れないな。金をがんがんつかって、もっと上手い料理を食べるのだろう。別の世界だ。出よう。
みなとみらいはいけすかんなあ・・とおもっていたら、普通にマックとサブウェイとケンタッキーがあるフードコートがあり「なんだよ、あるじゃん」と笑う。これだよ、これ。やっと普通にメシが食えた。
帰りの便まで時間があったので、近くのカップヌードルミュージアムに行く。時間があったから寄っただけなのだが、感銘を受ける。とくに自作のヌードルを持ち歩くアイデアは百福イズムを継承していると感じた。
シーバスとバスで羽田に行く。空港でセルフうどんを食った。インターコンチの20分の1の値段だったが「うまい!」と声を出してしまった。身の丈にあうものを、その大切さを知った旅だった。