今回は裁判傍聴の記事になります。
そして「レイプ」が含まれる内容です。
苦手な方がいるかもしれません、私も正直苦手です。
男の一方的な性欲による暴力は聞いていて吐き気がするものでした。
でも目をそらしたからといって事件がなくなるわけではありません。
記事を書かなければ心が癒されることもないのです。
きついけど目をそらさずに書いていこうと思います。
私はゲス野郎です、そして同時にライター志望のおじさんでもあります。
「窃盗」の事件だよね?
午後の「窃盗」の事件についての裁判でした。
検察がDVDを再生してます、どこにでもあるコンビニの風景です。
いろんな角度から被告の女性が「化粧品らしきもの」をカバンに入れていることがわかります。
すごく眠かったです、そして疑問でした。
「たかが、万引きで?」
万引きは立派な犯罪ですが、化粧品一つだけの裁判にしてはずいぶんな仰々しさです。
それに初審ではなく、審理、つまり何回にも裁判を分けているようです。
今日はそのうちの証拠DVDをみんなで見て、証人の話を聞くという回でした。
裁判長が「証人を呼ぶことの目的は?」と聞くと、弁護士が「被害者の過去に受けた実父からの暴力の証明です」といいます。
被害者の壮絶な過去と精神状態
被害者の父親、つまり証人の夫は暴力的な人間でした。
それも突発的に暴力をふるうのです。
刃物が出てきたこともあったようで、何回か警察にやっかいになってます。
その父親とは被告が高校を卒業するまでつながりがったらしく「被告の人格形成に大きく影響を与えた」というのは間違いないでしょう。
被告は男性の大声や語り口に固まってしまうようになりました。
たまに友人のスナックで働く以外は、生活保護と障害年金で生活しています。
精神病にかかり、札幌に整体を受けることが被告にとって自分を支える大切なものになっていたのです。
そして事件は整体にいったときに泊まった札幌の友達の家で起きました。
そのレイプは幻か
友人の家に泊まった被告、その友人が外出しているときに知らない男が乱入してきます。
そして被告は性的な暴力を受けました。
警察に相談しても「それは刑事事件にできない」といわれたようです。
?どうしてなのかわかりません。
検察は母親に「その時の様子を娘さんから聞いた話で、できるだけくわしくお話しください」と詰め寄ります。
それに対して弁護士は「このDVDを見てください」と証人に(今回の万引きの)取り調べの様子を見てもらいます。
「いつもの娘さんとくらべてどうですか?」
「あきらかにいつもと違います、固まっています」
それから裁判の争点は、この時の取り調べに重きを置きます。
とくに被告人の「幻聴、幻覚」という言葉が多く出てきました。
おそらく、被告の言うレイプが本当にあったのか?が重要なのでしょう。
たかがと言っては被害にあったコンビニに失礼かもしれません。
ですが、この裁判の労力にはまったくあっていません。
それもこれも被告の精神状況に焦点が当てられているからだと思います。
裁判長も疑問に思っているようです。
「レイプは友人の家で?」「はい」「その時友人は?」「出かけていた」「男性は知ってる人?」「いいえ」
凄くゲスな推測
「男に怒鳴られたら固まっちゃう子がいる」というヤツがいて、金銭的な授受をしてレイプの仲介をしたのではないか?説
それともすべて妄想で、レイプ自体がなかったこと説
いずれにせよたかが化粧品ひとつで、この裁判にかかわっている人の時間、費用、被告の過去などすごい消耗です。
「次回は10月に精神科の医師尋問です」ということでした。
私は「おつかれさまです」と法廷を後にしました。
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