「何かを学びたい」と決めたとき、人はまず入門書を買ってくることから始めるものです。 今はネットでしょうか、ネットで先人たちが知りたいことをアップしてくれる世の中です。
そして、自分のレベルに合わせて、徐々に段階を踏んでいくのです。 そうすれば失敗することは少ないし、恥をかくこともありません。 そのレベルでやることが無くなったら、つぎのレベルにステップアップするやりかたです。
身分相応をわきまえた賢いやり方です、でもちょっとタルくないですか?
実直で、堅実なやり方ですけど、この情報化の社会では成長のスピードが遅いんじゃないでしょうか。
もし、自分に向いてないとわかったらどうするんでしょうか? 長い時間と労力をかけてしまうと、向いてないことに残りの人生をつかわなくてはいけなくなります。
だから、さっさと成長して、見極めるべきなんです。 さっさと成長するためには、多少の無理と恥をかく必要があるんです。
嘘とハッタリ
私は5年働いた会社(郵便局)を辞めるとき、辞めた後のことは何も考えてませんでした。
「どーしよっかなー」としょっぱい酒をのみながら考えていたら、インスピレーションが沸きました。
「好きなことをする会社を作ろう」と思ったのです。 次の日に私の好きなこと「リバーカヤックを提供する会社」の企画書を作りました。
その企画書と言う名の殴り書きを、出会う人すべてに見せました。
さすがの私でも、シロウトがいきなり会社をやって上手くいくとは思っていません。
でも、他にやることも無かったので、謎だらけの企画書を見せまくってました。
見せまくっているうちに、いろんな人に助けてもらい、いまなんとか現実となってます。
途中何度も辞めようとおもいました。 あまりに無謀な計画だと。
しかし、もういろんな人に見せまくっていたので、引くに引けませんでした。
ウソとハッタリだらけの企画書には、理想とする自分がいました。 その自分に追いつくために必死でがんばりました。
もし、あの時の私がまともな方法で夢をかなえようとしたならば、きっと辞めていたでしょう。
カヤックガイドになるには資金も、経験も、若さも足りませんでした。
かなり強引な方法で途中のレベルをすっとばし、途中の段階で学ぶことを後から学んでいきました。
恥ずかしい思いもいっぱいしました、まともなカヤックガイドならしないミスもいっぱいしました。
でも、すべて自分の糧になったのです。 それは恥をかいたから糧になったのです。
恥だらけの人生
基本的に大人は恥をかきたくない生き物です。
大人になってかく恥はきっついですよ、嘔吐感といっしょに死にてーって言葉が出てくるほどです。
でもね、それがいいんですよ。
恥は苦しく、きついほうが良いんです。
きつくないと覚えないんです、ほら藤木源之助が「痛くなければ覚えませぬ」※っていってるじゃないですか。(※シグルイの主人公、虎眼先生のイエスマン)
そりゃ苦しいですよ、さきのすし職人で言うなら5年かかるものを半年で覚えるんですから。
まともなカヤックガイドが長年の経験で積み重ねたものを、さっさとやろうってんですから苦しいに決まってます。
死ぬほど苦しく、悔しく、恥ずかしいから成長するんです。
草食動物がライオンに食われたくないから、足が速くなるのと同じことです。
もし、インパラがライオンに食われる心配の無い環境にいたらどうなってるでしょうか?
きっとだらけてますよ、一日中家でマリカーやってますよ。
自分のいる環境よりも、もっと厳しく、まだ無理っぽいところのほうが経験値があがるんです。
そのためにはウソやハッタリを使うのも悪くは無いんですよ。
嘘つきにならないためには、全力でがんばるしかないですからね。
ってことで、プロジェクト式のテストライティングが終わったので、いまさら結城先生の文章読本を買いました。 もうやっちゃったんだから、ガンガンレベルをあげないとね。
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