がんばるってのはデメリットのほうが多いです
緊張で動きが悪くなる
視界は狭まるし、
聴力も落ちる。
一般的にはがんばらないほうがいいんですよ。
それに気付いたときの話
鼻歌を歌え
郵便局に配属されて、まず、郵便配達を覚えました。
といっても僕は要領が悪かったので、いっつも周りの人に助けてもらってました。
「 こんなことではいかん、がんばらなくては・・・ 」と
上手な人の配り方をまねたり、靴をいろいろ試したりするのですが
ちっともうまくいきません。
んで、そんな僕を見て上手な人が「 鼻歌でも歌いながらやればいいんだよ 」
とぼつり。 彼にしてみればちょっと言ってみただけの言葉だったかもしれませんが、
僕には鶴の一声に聞こえました。
鼻歌を歌いながら作業をすると、本当にはかどるのです。
郵便は目的の区分口にスポーン!と入るし
スポーンと入れば作業時間も増えるので、連鎖的に余裕が生まれて
「 なんだ、こんなことだったのか 」と理解できました。
気合をいれてがんばったら、何でもできると勘違いしてたんですね。
実際は逆です。
リラックスして、必要な作業を見極め、必要な力だけを出す。
「 がんばっていれば必ずできる、ってのは学校の勉強だけなんです。 」
とある、塾講師の言葉
で、いまの仕事なんですが
流れてきた玉ねぎが、寝ていたら立てる、ってだけの仕事です。
がんばる要素なんて何一つない、実にいい仕事なんです。
経営者だって僕らに「 がんばり 」なんて求めてないでしょう。
玉ねぎが清潔に剥かれていればいいんです。
でも、やっちゃう人っているんですね( デジャヴ )
人一倍がんばっちゃって、キカイに異物を詰まらせちゃったんです
それも、この3ヶ月で3回。
できるかぎり治そうとするんですが
1億5千万もするキカイなので、うかつにいじれないんですよ
結局業者を呼んで、職員も休日出勤
玉ねぎをどれだけ剥けばペイできるのやら・・・
がんばってるフリを猛練習しなさい
玉ねぎ工場はちょっと特殊なので、郵便局を例にとって見ると
やはり上司ってのは部下ががんばっているとキモチ良いんです
「 よしよし、俺の言うことをちゃんと聞いているな 」ってなるんですよ。
だから、がんばってない部下を見つけたらどやしつけたくなるんです。
この心理の発生はたぶんこうゆうことです
人間というのは、ほっておいたらサボルのだ!
ほっといてもがんばるヤツなんて存在しない!
冗談じゃない理屈ですが、真面目な人間ほどこうゆう上司にあたると傷ついてしまうんです。
だから、がんばってるフリを練習しましょう。
僕は郵便局の最後の1年、ほとんど仕事せずに本ばっか読んでました。
でも、何も言われませんでした。
悲壮な顔してがんばってるフリをいつの間にか身につけていたんです。
どれくらいやればいいのか?
自営業になったいま、がんばっているフリはあまり必要なくなりました
やらなくてはいけない雑用なんかがあると「 ああーだるいなー 」って
かったるさがでかいです。 他人の目がないからいくらでもサボれるんですよ。
でも、それじゃまずいので、これから意識して磨いていきたいことがあります。
それは「 観察眼 」です
例えば、営業だったら
・ どれだけサボったら首にされるのか?
・ 上司は義務で叱っているのか?
・ ノルマの何割いけばいいのか?
・ あと何年で、どうなりたいのか?
などなど、無駄ながんばりをカットして、効率の良い仕事ができます。
居酒屋だったら
・ あと何年営業できるか?
・ 常連とご新規獲得の力配分
・ ターゲットと実際の来店客の変化
・ 流行りと原材料費の変化
効率化できることはいっぱいあります。
たいした労力ではないので、いっぱい「 観察 」してみてください
・ こいつと付き合って消耗してないか?
・ どれだけ本気で叱っているのか?
・ どれだけゆっくり作業したら怒られるか?
・ サボるのがうまいヤツはだれか?
などなど、労力をできるだけ減らすには、まず「 観察 」が第一です。
で、速く帰って遊びましょうよ