モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

閉鎖したライダーハウスの元管理人のブログです

三段山に登ってきた

冬山!

初心者!

ソロ!

 

と、山を舐めるなおじさんが聞いたら卒倒しそうな条件で行ってきた。場所は上富良野の三段山。冬の初心者むけの代表的な山。

 

そして天気が最高。

 

 

・・

 

・・・

 

いくか?

 

よし!行くぞ!とビールをがぶがぶ、すると4時に起きても二日酔いでキチー。あ、これは死にますね。と、すべてをあきらめ二度寝。8時に起きる。あ、なんとかなるかもしれない。1時間ほどぼーっとすると、いける、の気持ちが繰り返し繰り返しやってきて9時出発。スタートは10時過ぎになった。

 

ガリガリとゲレンデのような斜面を登る。数日雪が降っていないので雪面はウエハース。スノーシューの爪を食いこませて登る。

 

ああ、それにしても白い。そして日差しが厳しい。サングラスは必須だったな。それとソリ。下りてくる人は、そりを背中にしょった亀仙人スタイルの人が多い。あとテレマークスキーヤー。

 

白い、白い、白い。

空は蒼い、ひたすらに蒼い、宇宙のように蒼い。

氷が光を反射する。光の中を歩く。光。光の反射。

往復4時間以下の短い山行だったが、夢のように楽しかった。

youtu.be

北尾トロの「未来なら変えられる」を読んだ

裁判傍聴記事を書き続けた著者が個人のルポを書いたのがこの本。

壮絶な内容だった。女社長一代記・・・と、この本をレッテルで張ってしまっていいんだろうか?特によかったのは息子となった従業員原田氏へのインタビューだ。

 

「テレビなどで虐待を取り上げる場面があっても、ウチとくらべたら全然マシってレベルですよ」と語る原田氏。母親が家事を放棄し、ゴミ屋敷でお米を口に含み、唾液でふやかして飲み干していたという。

 

著者の語り口が文章を軽妙にしていて、一気に読むことができた。こんな本からエネルギーをもらっている。

ゆたぼんをフォローする

みんな知ってる超有名な不登校小学生革命家ゆたぼんをフォローした。

 

<blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">消えろ、カス! <a href="https://t.co/3yK1OeKbIu">https://t.co/3yK1OeKbIu

— 【公式】少年革命家ゆたぼん@学校へ行こう (@yutabon_youtube) <a href="https://twitter.com/yutabon_youtube/status/1635048044076077076?ref_src=twsrc%5Etfw">March 12, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>

 

ゆたぼんはある日突然youtubeを閉鎖し、学校に通いだし、父親との依存関係を脱却し、ブロックしていたアカウントのブロックを解除し、知性的なツイートをするようになった。まるで人が変わったように。

最高だったのは迷惑系youtuberのへずまりゅうのコメントだ。知性的になったゆたぼんだが、迷惑ものに対しては「消えろ、カス!」とゆたぼんパンチ!これほど、みんなが言いたかったことを代弁してくれたことはない。この日はゆたぼんのおかげでずっと笑顔だった。

で、さっきニュースを見てたらツイッターを解雇された社員が新しいSNSを立ち上げているという。それは会社がコメントを管理するのではなく、利用者が自ら暗号化してTLの秩序を守り、ツイッターのカオスを納めていくという。「なりすまし」などの問題をクリアする新しいSNSが生まれようとしているらしい。

そっかー、なりすましがなくなるのか・・・と思った。

 

 

 

 

東直己の「探偵暁に走る」を読んで思い出すこと

夜勤だった。先月の24日からずっと働き続けており、24時間を超えるオフが無い状態だったのでもうふらふら、おまけに夜勤の友ことモンエナが体にきついくて、3時ごろに1本飲んだら眩暈のような状態になる。でも飲まないと寝る。

16時前から働き、仕事が終わったのは10時近かった。穴だらけの仕事だったと思う。ふらふらと家まで歩き、ビールを飲んで飯食って風呂に入って寝る。昼過ぎになっていたのを確認している。起きたのは15時過ぎだった。

嫁とカレーを食い、明鏡止水の最終回を見て、やることがなくなったのでゲームをする。24時を回っていたので寝る、が、眠れない。めちゃくちゃんに働いたので、体の時計がおかしい。起きて本を読む。適当に取った「探偵暁に走る」東直己。もう何度も読んでいる。

この話では認知症のお年寄りと、それを食い物にする詐欺グループが出てくる。判断能力の衰えたお年寄りに、よくわからないものを売りつけ、年金からクレカまで押さえる。死なないように月2万渡す。鬼畜の仕事だ。

だが、似たようなことをしていたじゃないかと思った。

郵便局の保険屋さんになった時の話だ。研修を受けていて、そこには優秀な先生や先輩が話をしてくれる。その中で忘れられない、こんな話があった。

「実績に困ったらね、行く家があるんですよ、実績が解除されない半年たった契約を解約させて、新しい契約をとるの、いい人でね、そうゆう家があるんです」

ナイショ話って感じでその優秀な人は話してくれた。聞いていて血の気が引いた。でも、聞かなかったことにした。その話を理解してしまったら、仕事を辞めなければならないと感じていたからだろう。

結局郵便局の保険屋さんを3年やって辞めたわけだが、幸いなことにクズな営業だったのでそんなお客さんには出会わなかったし、契約をとったこともない。それから20年ほどたって、かんぽ生命の悪徳営業は社会問題となった。当然だ、遅すぎる。俺はいろいろやって、なんとなく介護職員として落ち着いてきた。いまならわかる、あの、郵便局員の言いなりになって契約を結んでしまうお客さんってのは認知症を患っているのだ。

認知症になると、いろんなことがわからなくなる。「なんもわからなくなった」と言い出す。短期記憶が保持できなくなり5分前のことを忘れる。半年前の保険契約など、忘れているに決まってる。

でも、そんな高額な契約のことを自分が忘れていると人は信じることができない。だから取り繕う。物わかりのいい人を演じてしまう。言われるがままハンコをつく。認知症のあるある「取り繕い」が出てくる。

認知症を患っていると、外部の人間が来た時に限ってシャンとする。普段はシタの処理もできないのに、ういういしく天気の話をしたりお茶を出したりする。

そーゆー弱い立場の人をだます仕事からとっとと逃げ出すことができて、本当によかったなあと思う。モンエナが寿命をぐいぐい削っているし、金なんてあんまりもらえないけど、本当によかった。大切なのは人生の長さでも金の量でもない。プライドでもいい女でもでかい車でもない。積水ハウスでもボーダーコリーでも国産黒和牛200g2600円でもない。タワマン、メロウな時間、友人同士のちょっとしたパーティ、あなたを癒す本当の宿、心きらめく春の旅、職人が握る寿司、1800年代のメルロー、プレミアを見ないなんてもったいない!、高級コールガール、フェラーリ、フジテレビと電通博報堂港区女子の飲み会、行きつけのシーシャバー、ふわっふわパンケーキ、これからはAIの時代!、〇〇の民度、あと、まあなんだっけ、酔っぱらって忘れたけど愛してるよと言っといて。