モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

閉鎖したライダーハウスの元管理人のブログです

クレープを焼いた日

夜勤だった。朝から雨が降っていて、頭が重い。出勤は17時からなので、やろうと思えばたいていのことはできる。が、ほとんど寝ていた。物干し場になっていた2階の掃除をしたぐらい。雨の音が近い。うちの三角形屋根をたたく音が気持ちよかった。頭痛による落ち込んだ精神状態にこれは薬だ。シンプルな打楽器。守られているという安心感。時間は限りなくゆっくりと進んだ。

仕事は問題なく始まり、問題なく終わった。夜勤はチームプレイではない。考えようによってはかなりお気楽にできるはずなのだけど、なぜかいつも緊張してしまう。なので14時間ぐらい勤務しているが、あっという間に終わる。家に帰ると不在票が入っていて、どうやら注文していたゲーミングpcが来たようだ。再配してもらう。風呂に入り、少し寝る、と、外がすっきり晴れていた。

嫁を迎えに行き、スーパーで生クリームを買う。家に帰りクレープを作る。うまい、が、1枚食えば十分だ。2人暮らしにはちょっと作りすぎてしまうな。

楽天TVでパリーグ見放題の契約をして(月700円ぐらい)野球観戦をしていたらピンポンがなる。ゲーミングpcがやってきた。

16万円。光学ドライブはつけなかった。もういらんよね。

これでいろいろできる。ゲームもそうだけど、VRChatでライダーハウス的なことをやりたいのだ。俺の根源的な欲望。うつにならないための栄養、を作る。ができるんじゃないだろうか。そんな気がしてきた。よし、面白くなってきたじゃないか。

 

VRchatに首を突っ込んでみる

VRチャットを知ったのは、ある人がやっていると知ったからだ。その人は旅人でありプログラマーであり、作家であり、なんだかよく分からない人だ。西成のホームレスにまで身を落として、そこで覚えたプログラミングで今は年収が1000マンを超えているとか。その人が「VRチャットはおもしろい」とネットに書くんだからきっと面白いんだろう。で、実際にやってみた。

うーん、なにがおもしろいのか・・・適当なアバターを選び、適当なワールドに入ってみる。人がいる、が、何語かわからない。操作も謎だらけ。いったんログアウトして、ブラウザでVRチャットの情報を探ってみる。

と「jp」チュートリアルというワールドがあるのを知った。まずはここで情報を掴んでみよう。ここは日本語でVRチャットについていろいろ解説してくれるらしい。壁に沿っていろいろ書いてあって、それを美術館の様に横歩きですすんだ。

「こんにちはー」と男の声。そっちを向いたらウサギの女の子がいた。こんにちはとあいさつすると「ひょっとして初めてですか?」と関西イントネーション。「あ、はい」「じゃ、ちょっと案内していいですか?」「あ、おねがいします」「じゃ、こっちきてくださーい」といきなり添乗員付きチュートリアルJになったのだった。

その人は、本当に詳しく、VR初心者である自分にもわかりやすく解説してくれた。リアルだったら警戒しただろう。インドだったら100%ぼったくりだ。でもここは仮想現実であり、実害はない。話を聞いていたら「こんちは」「初心者狩りですか?」と人が集まってくる。21えもんのゴンゾウがいた、なつかしい、たしか芋ほりロボットだったっけ。4人ぐらいでゾロゾロあるく。みんな何してる人なんだろう・・・興味はあったが、まずはこの世界に慣れることだ。

荒らしの対策、カメラの使い方、ワールドの移動、フレンドの追加方法、アバターの変え方、etc・・・いろいろやって「じゃ、ここいきましょかー」とポータルを出してくれた。そこに入るとプラネタリウムに浮かぶ白い部屋だった。「じゃ、これ取ってください」と中央にあるバトンのような棒を取り「トリガー引いてみて」と引く。

ポン・・と花火が上がった。

思わず「きれい・・・」とつぶやいた。こんなこともできるのか。その後も、VR酔いが来るまで遊んだ。最後に写真を撮っておけばよかった。

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ヘッドセットを外すと2時間が消し飛んでいて、晩御飯の準備をしにスーパーに行かなければいけない時間だった。だがふらふらする。つばがたくさん出る。バイクは危ないので歩いていく。途中何度もつばを吐く。なんてガラの悪い中年だろう。もうしわけない。帰り道、本格的に世界がまわり出して、公園のベンチに横になった。ん、公園のベンチはいい。とても気持ちがいいものだ。寝っ転がって、スマホ東直己の小説を読む。あれだけ最先端のエンタメを堪能した後でも、文字による原始的なエンタメの良さは不変だ。

身体はふらふらしていたが、頭はクリアだった。知らない人といっぱい喋った、しかも仮想空間で。そこには金の絡まないおだやかな空気があった。

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次の日は休みで、晴れていた。こんな日は年に何度もない!といままでだったら川だ山だとどこかに出掛けていたのだが、そんな気持ちにならなかった。だらだらとすごし、庭に水をやったり、家の片付けをしていた。モーロクしたなあと自分でも思う。

言い訳をするならば、俺はきっと新しいもの、未知なものが好きなんだ。知らない世界に首を突っ込むのが快感なんだと思う。だから裁判傍聴とかビシビシ来た。webライターで知らない人にハッタリをかますのも最高のエレクチオンだった。バイクやスキューバやパラグライダーや山登りや沢登り介護、ライダーハウスや居酒屋、いろんなところに顔を突っ込んできたと思う。だからいまは未知の分野である庭造りとVRチャットに首を突っ込むのだ。hatimasというアカウントでやってます、フレンド申請ください。

 

光回線がやってきた

いきおひ

wifiを解約してしまい、ノーインターネットの1か月半だった。1G契約のDMMモバイル(楽天にM&Aされた)は数日で枯渇して、満足にインターネッツできるのは職場にいる時ぐらい。「職場っていいよね!wifiあるし!」と目がイってた。

そんな5月にもいろいろあった。

田植えのバイトをした。かねてからやってみたかった田植えのバイト。この時期は労働力の奪い合いになるらしく、日々チェックしている求人情報でも「時給1800円!」とかイーロン・マスク氏でも飛びつきそうな好条件がならんでいる。それにコメ作りは日本人の必須項目だろう。だから「バイトしないっすか?」ととある筋から話が合った時、俺は蚊に飛びつくアロワナのように身を投じたのだった。

 

仕事自体はシンプルで、そりゃ人手もいるわなあ・・・という単純作業だった。田植え機の作業量はすさまじく、幾万もの苗をはやした苗床をガンガン積む手伝いをしていく。ここで重要なのはチームプレイで、あの人がいまこれをやっているから、自分はこれをやるべきで、それをこの人に伝えて・・という野球の内野のようなムーブが求められる。2日やった。楽しかった。

 

田植えで学んだことは仕事に生きた。苗床を準備するように、仕事の準備をする。たくさんしゃべって情報を共有する。シンプルに言えば攻める。たくさんしゃべって、たくさん動く。職場は戦場であり、俺は兵士だ。ヌルいことを言う上司に、俺はイメージのワルサーを構える。右足を引き、斜に構え、目で殺す。すると気持ちでまったく負けなくなり、相手の遅さ、弱さ、過ちがなんとなくわかってくる。それがわかってくると優しくなれた。

 

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上島龍平が自殺をした。テレビタックルや、お笑いウルトラクイズで育った世代にとって大きな出来事だったと思う。その一人である自分にとっても大きかった。かっこわるいとは、なんてかっこいいことなんだろうと思う。

 

へこんだメンタルは癒しを求めるが、メンタルがへこんでいるときは何かをする気力がそもそもない。何かしたいとも思えない。暗く深い水の中に沈んでいく。自分というダイビング練習用のプール。深く深く潜る。底にいるのは原初の自分だ。子供の俺だ。膝を抱えてうずくまっている。「なにがしたい?」と聞いた。「ゲーム」と答えた。

 

職場のwifiでゲーミングPCを探った。半導体需要が仮想通貨のマイニング需要によりどーしたこうしたでえぐいことになっているが仕方ない。たかがグラボが10万以上するのはザラで、それを動かすには最新世代のcpuが必要だ。PS5の抽選にも何度か応募したが、まったく当たる気配がない。結局15万ぐらいのまあそこそこな初心者向けゲーミングPCにした。ついでに3万ぐらいするVRも買った。

 

今月は完璧に赤字だ。だがまあ仕方ないだろうとあきらめていたら、田植えのバイトがあり、そして中間決算だとかでボウナスの前払いのようなものがあり10万円もらう。さらに介護職のあまりに悲惨な年収に同情してくれた政府からのおこずかいももらう。なんだかんだ、大した出費にはならなかったな。

 

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ゲーミングPCが来るまで2週間ほど必要だ。なにもせずに、待っていようと思っていたけど、なんだか気持ちが上向きだ。そこで庭いじりをしようと思った。雑草パラダイスだった庭をすべてリセットしてしまおうと。アメリカ人のように芝生を植えてみよう。

 

それは 無 をつくるかのような心持だ。それまで勝手にいきいきと生きていた雑草たちをスコップで掘り返し、土をほじくる。そこに石灰や芝生の肥料をまいて、種をまく。ホースを回し水をかける。これが楽しい。

 

これまで「何が楽しいのか全く理解できない」と思っていた庭いじり。実に楽しかった。これはつまりあれだ、大人のプラモだ。わはは、そうだ、プラモじゃねーか。あのばーさんやじーさんたちはプラモをやって楽しんでたんだ。

 

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企画の立て方、という講習会があり参加した。そこで「マツケンサンバどうっすか?」と言ってみたら「採用!」となった。俺は女装してバックダンサーをやりたいと願い出た。あくまで企画立ち上げの練習という形だったが「こんな振り付けや演出はどうだろう?」と頭の中でステージプランを考えるのが楽しい。もし、実現したら上島竜平からもらったものを見せてやるつもりだ。

 

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6月7日

 

家のチャイムが鳴り、業者がやってきた。家にどこからか線をつなぎ、あっさりとインターネットがつながった。

 

ツイッターで蜂の宿がやっぱり解体されることを知る。以前、半壊した部位を取り壊そうとしたら「もう誰かが買うみたいだよ」と隣のおばさんに教えてもらっていたので驚きはなかった。いいことだ、と思う。

いきおひ

もんだーい!この世でユッキーナの謝罪動画ぐらい心に響かないものなーんだ>?って悪ふざけしている人はタピオカを喉につまらせて→おねがーい!ってか5次元少女の無修正なエロスをアートで表現するには絵の具がたりないのは重々承知の限界右乳首なんだけれど、先日知ったこの世の真理。それはいきおい。何かを始めるにはいきおいが大切で、それは日本一周だったり、youtuberデビューだったり、ポルノハバーだったり、なんでもいいけどいきおいが必要。それとネット回線。

2年ほどお世話になり申したUQWIMAX。それはそれはシンプルかつ、必要十分なインフラだったのだけれども、最近の動画ってもう4kなのね。危険汚い「今日これから入れる?」の3kに恭子お姉さまがくわわることで、それはそれはファビュラスなバイトがあ始まるのだけれど、それは労働の4k。映像の4kはデータの碧山。「健康な下乳を見ると健康になれる」ってどこかで聞いたように、スターダムという女子プロレスのウナギ・サヤカという選手の下乳をウェイウェイしていたら、あ・・もう無理っす・・とwimaxの限界突破。

「お前のマックスはこんなもんかよ!」

「光に入ればいいじゃないっすか」

という当然の話だったのだ。

 

というわけで何を選べばいいのかわからん光回線。その前にwimaxの契約について聞こうと思ったら「解約ですか?」とお姉さんがでてきて、まあ、解約のための電話だから「はい」って答えてしまったら、なんと今月いっぱいで解約してしまったのだった。

いきおい

ってとんでもないミスも一緒になっちゃうね。速攻で適当な光回線を契約したけれど、まだ電話すら来てなくて、久しぶりにノーwifiになりそうです。

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エルデンリングがやりたくて、片っ端からps5の抽選に応募する。そしてプレイ動画をみまくっていたのだけれど、そのブームが終わった。これはつまり飽きてしまったのだ。まだプレイスらしていないのに。