モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

閉鎖したライダーハウスの元管理人のブログです

ボートで釣りに行く

夜勤明け。エナジードリンクの力を借りながら旭川まで運転する。必要なものはもうすでに車に積み込んであるので、やるべきことはもうない。Oさんの家に到着し、しばし談笑したあと、海に向かった。

でかいボート。20年前に買った釣り具。山登り用のキャンプ道具。先週買ったタックル。コット。遊び道具。炭と薪。などなどを積み込んで俺は助手席で寝た。

港に到着。ニュースで見た通り、イワシが群れている。Oさんの友達のYくんも到着したので、2人の釣りの練習にもなるし、竿を出してみる。面白いぐらいに釣れる。

さて、本番だ。

砂浜に移動し、でかいボートをえっちらおっちらと運ぶ。釣り竿などの道具類も運ぶ。そうしている間にOさんがボートを出して空気を入れてくれた。あっというまに膨らんだ。ちゃちい・・・こんなものに命を預けるのか・・・

心臓がどきどきする。このビート、久しぶりだ。死んでしまったら、まあ、すんません、と3人でライフジャケットを装備して、いざ、出航。

こ・・・こえーーーーー!!!!

となったのは最初だけで、すぐに慣れた。

春の陽気のあたたかさと、カモメの鳴き声、ちゃぷちゃぷと揺れるボート、おだやかな風と潮。

最高だ。さらに最高なことにつぎつぎと魚がかかる。正直、釣れるとは思っていなかったのでうれしい誤算だった。

日が傾きかけてきたので納竿。キャンプ地に移動してキャンプを行う。夕日が美しかった。ああ、こんなキャンプがしたかったのだ。

次の日は風が強く、魚も釣れなかった。次の候補地を下見して終了。最高に楽しかった。金があったらこんなに楽しいことはできなかっただろう。金があったらOさんの助けを借りなくても実行できたからだ。金がなかったおかげで、ずっと笑ってた2日間だった。

youtu.be

きっかけはいつも他人

「沖磯に渡って釣りしませんか?おれ、ボート買うんで」

と同僚に話したのは2月のこと。その時は、まあ、今年の思い出として1回やってみっかなあ?と考えていたのだ。1人で行くのはちょっとおっかないので他人を誘ったのだ。いい感じの返事をもらえたので「じゃ、5月のケツあたりで」と軽い約束をした。

それからアマゾンでゴムボートを購入したり、釣り動画を観たりして情報を集めていた。海でゴムボートをこぐ?マジでそんなことできるのか?事故になる予感しかしない。

恐怖は行動となる。できる限りの情報を集める。海上保安庁プレジャーボートのリスクについてとか、youtubeでボート釣りをしている人の動画、そもそも海釣りだって20年ぐらいやってない。釣れる魚種。必要な道具。タックル。

うん、これはぶっつけ本番はだめだ。

いつものOさんに連絡。「ちょっとボート浮かべるんで手伝って下さい」というと「いいっすよ」と軽く返事。日程を調整して、行く日を決める。

必要なものを考える。思い付いたらスマホや手帳に書き込む。頭の中はつねに楽しい釣りと、Oさんといくキャンプのことでいっぱいになる。ニコニコ。ああ、楽しいなあ。暇さえあればmapでゴムボートでいったら面白そうな場所を探っている。

スノボが終わって、もう楽しいことはないなあ・・と思っていたら、こんな面白そうなものがやってきた。どちらも「いつか暇と金があったらやろっかなあ・・」ぐらいに、軽く考えていたものだ。暇と金はいつだってない。でも絞り出すことは可能だ。そのきっかけはいつも他人。

介護福祉士合格!

わかってはいたけれど、介護福祉士試験に合格した。

なんと通知は普通郵便できた。「重要」って書いてあるが、それならせめて簡易書留で送るべきではなかろうか?と疑問だった。しかもその通知には「合格です!だから抄本と手数料3500円ぐらいと収入印紙9000円張り付けて簡易書留で送ってね!」と書いてあった。試験手数料は払っているのに普通郵便で大事な通知を送ってきておいて、合格手続きには簡易書留で送るようにって・・・・なんだかもわっとする。まあ、返さなくてもいい20万円を借りているから、べつにいいのだ。そう思わないとやってられない。これで資格試験にかかわる全部のことが終わったのだ。

 

俺は別に社会や会社に対して、不満を抱いているわけではない。

戦争が起こらないなら、それでいいのだ。

 

プロ野球の開幕戦などを見ながらビールを飲み、その後は「仁義なき戦い」をHuluで見た。極道組織ってなんで神道が背景にあるんだろう?そのあたりが気になる。

 

次の日は休み。映画「オッペンハイマー」を見に行く。イマイチ。核兵器の物語ではなく、あくまでオッペンハイマーのお話であることを肝に銘じて見に行くべきだった。

 

***

 

「さらば、愛しき人よ」を読む。探偵小説の名作、チャンドラー著。日本では東直己や原寮がこの系譜になるんだろう。

恐怖中毒のスノーボード

どとうのごとく5日間働いて、最終日は夜勤だった。夜勤で14時間ほど働いたらさっさと家に帰りビールのんで風呂入って寝る。2時間も寝れば十分。起きてスノボに出かけるのだ。

スノボが楽しい。初心者コースなら何事もなく下りてこられるようになった。動画で勉強したことや、自分の体で感じたことを実践しながら滑る。例えばヒール側にターンするときは、雪面を触ってみる。トゥ側は立ち上がった勢いと、尻で曲げる。こうすると谷側の足に体重が乗る。谷側に体重を乗せる恐怖と戦いながら山側の足で舵をとりスピードを調整する。コースを半分ぐらい滑ったところで休憩する。

広いコースに自分一人だ。平日万歳。もう春っぽい陽気。雪は腐っていて、コンディションは良くない。だが満足だ。心臓がバクバクといっている。心拍は100を超えているんじゃないかと思う。これは運動だけではない。恐怖だ。コケたときのダメージと、骨折した時の仕事や経済的なダメージを想像すると心拍数は上がる。

恐怖が細胞を活性化させる。血液がギュンギュンと体をめぐり、くさった細胞がバンバン死んでいって、新しいピッキピキの細胞に生まれ変わる。骨は白く硬くなって、肺はすべての肺胞を使って酸素を取り込む。その酸素はさっき山で生まれたばかりの新鮮な奴だ。

そして恐怖が脳をよみがえらせる。サラリーをもらう生活では使わなかった部分だ。恐怖中毒。俺はきっと恐怖中毒だ。