ライダーハウス蜂の宿

閉鎖しました 

臆病in the shell

卵の殻を破る時、ひよこはおっかなかったはずだ。

でも、肉体がからの内側にいることを許してくれなかった。

んで、人間も、そしておっさんも、殻は常に自分の周りにあるはずだ。

 

フリーランスの仕事は無限に仕事を入れることが出来る。完成させるのは別の話として。

請け負った仕事は、こなさなければいけないから、出来る仕事の量は必然的に少なくなる。

恐ろしいからだ。

特に、初めての仕事など、どんなことが起こるか予想が付かない。文章を書くと言うだけでも、クライアントの数だけ、ストライクゾーンの形がある。

びびりながら、そのストライクゾーンに投げ込む、ダメだ!といわれる、もっかい投げる、わかってない!と言われる。そんなことを繰り返して、色んな人のストライクゾーンを覚えていく。

例えば、必ず平行カウントにする人がいる。ほら、野球でツーナッシングからのストライクは取りにくいっていうじゃない?3球三振はもったいないというか、成就しにくい。だからバッテリーは1球はずす。

同じ感じで、どんなにがんばって書いて納品しても、必ずダメだ!と返ってくることがある。それはもう、そうゆうものなので、諦めてしまった。勝負は平行カウントになってからなのだ。

そんな感じでストライクゾーンのクセを覚えていくと、どんどんラクになってきた。なんとなく、スケジュールを組みやすくなってきた。

 

そんな感じで、気がつくと殻の中にいた。

 

殻の中は暖かい。外敵から守ってくれる。ここにいることが納得できれば、もう危険を犯して外に出ることはしなくてもいいのだ。

 

殻の中はそこそこ広い。自分の空間だから、いい雰囲気だ。

 

でも、それだとダメだと人は言う。

 

「生産性をあげるコツは、不可能なほど仕事を抱え込むこと」と、プロブロガーのちきりんさんはいう。

そこで初めて、工夫をするからだ。松下幸之助も、畳水練ではなく水に入って溺れなさいといった。岡本太郎は「自分を大事にするから、弱くなる」と言う。

 

だから、右拳に念を込めて、この殻を壊さなければいけない。やれやれ、と思う。好奇心だけが、この殻を破るエネルギーだ。それはきっと、ひよこだってそうなのだ。