モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

閉鎖したライダーハウスの元管理人のブログです

スーパーカブ110に最適なオイルは何か調べてみた

2011年にスーパーカブ110(JA07)を購入してから仕事にツーリングに使いまくっています。

とくに冬はマイナス20℃にもなる過酷な環境なのですが、スパイクタイヤを履いて通勤につかっています。

そんな環境でいろいろオイルを試してきました。結果として「G1を頻繁に交換するのが一番」と自分のなかで結論したのです。ただ、ライダーハウスにくるカブ乗りのお客さんのなかには「これ入れたら変わりますよ!」という人もいます。

カブに最適なオイルはどれなのか?ネットの知識と実体験より。

 

ホンダ「G1入れとけ」

まずは答えです。メーカーが推奨するのはG1

 

ただ、ロングツーリングなどでエンジンがチンチンに熱くなるような使い方だとG1の性能ではちょっと怖いという声がよく上がります。

ここら辺はエンジンの走行距離と、使い方、回しっぷり、パーツの誤差などが複雑に絡み合うので答えはでません。

私は根室のノシャップ岬まで行ったときはアクセル前回で何時間も回してました。でも体が先にまいってしまうので、エンジンの耐久テストにはならないですね。釧路で一泊して帰ってきたのですが、カブに異変はありませんでした。

 

hatinoyado.hatenablog.jp

カブとオイルの基礎知識

オイルにはグレードがあり、バイクのパワーによって推奨されるオイルが変化します。

鉱物油よりも化学合成油のほうが純度がよく、そして高価です。リッターバイクやサーキット走行をするバイクなどは化学合成油を使うのが基本となってます。

じゃあカブには安いオイルでいいの?交換もそんなに必要ない?とはなりません。たしかにホンダが推奨しているのはグレードの低いG1ですが、ホームセンターではもっと安いオイルもあります。

さらに車のオイルを使う人もいます。私も一時車のオイルを使っていたのですが、カブのオイルは車のオイルと役割が違うから車のオイルを使うのは間違っているという意見があるのを知りました。

hamuosan.blog.fc2.comより

自動車はマニュアルならMTオイル、ATならATFというクラッチやギアオイルなど専用に独立したオイルで潤滑してます。
なのでオイルに添加された潤滑成分によってフリクションロスを低減し燃費向上するように仕向けてます。

自動車と違いバイクのエンジンは構造上一つのオイルで全ての潤滑をまかなっています。
そのために自動車用のオイルをバイクに使うと、クラッチが滑ってしまうと言われてます。
実際にクラッチが滑るなんて、そこそこパワーのあるバイクだけじゃないかと思いますが・・。
このクラッチが滑る成分は、主にILSAC規格のために添加された省燃費性添加剤なのです。

つまり、オイルの規格表示にGF-1,GF-2,GF-3,GF-4,GF-5の表示があるものは基本的にバイクには向きません。

車のオイルを使っている人もある一定の割合でいるので、好みの問題かもしれません。郵便配達をしていたとき、何年か車のオイルを使っていたことがありました。郵便局のバイクはしょっちゅう壊れるし、毎日業者がやってくるのでそれが悪いのかどうかは不明です。

さらにカブのような小排気量エンジンの特徴もあります。オイルはその量が多ければ多いほど汚れにくく、その点カブは1リッターもオイルを使わないのでリスクがあります。つまりすぐに汚れてしまうのです。

カブだからこそオイル交換はマメに行いましょう。さらにこんなグッズもあります。

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 ドレンボルトの先がマグネットになっていて、オイルにある鉄分を取ってくれるという便利アイテム。口コミでは「ちゃんと取れてる!高価アリ」となってます。

オイル粘度

オイルには必ず10w-30のような表記があります。これは粘度を示すもので、左の数字が小さければ気温が低くても柔らかという意味。そして右は高温でもしっかり性能が発揮できるというもの。

matome.response.jp

冬の間はG4の0w-30というのを入れていました。確かに滑らかー、エンジン音が消えるスムーズさです。これは気持ちよかったです。

 ただ、あまりの低温状態での使用だったので、エンジン内の水分が気化せず、すぐに乳化してしまう現象になやまされました。

そうなると高価なオイルを入れるより、しょっちゅう交換したほうがエンジンにいいはずです。その後冬でもG1で走ってましたが、特に問題はありません。冷え込んだ朝の始動に時間がかかることぐらいです。

 ウルトラシリーズ

soomei2.blog133.fc2.comより

G1のひとつ上のグレードであるG2ですが、これも諸説あります。

ひとつは肯定派「G1よりちょっと高いけど、満足度高い!」というものです。G1は配達など仕事で使うようならいいけど、趣味やロンツーで使うならG2のほうがフィーリングが良いとのこと。

スペックも一部化学合成油をつかっていて、粘度も10-30(40)と広い。ただ否定派は「どうせならもっといいオイルをいれたほうがいい」ということでG2は選択されないのです。

lcco.exblog.jp

 

ややマニアックなオイル

オイルには人それぞれの哲学というか考え方があって、こだわりがあるものです。例えばこれ

ワコーズにはファンがいっぱいいますね。それだけいいオイルなんでしょう。

 S9は摩擦係数がGシリーズと違います。高回転するエンジン向けのオイルですのでカブには不向きかとおもいます。

 

 ニューテックもライダーから紹介されたことがあります。かなりカブを愛している人で「このオイルはすごいです!」と力説されてました。

お値段異常。まあカブにはやりすぎ性能なオイルでしょう。

 

まとめ

オイルごとにフィーリングは異なります。なので自分にぴったりのオイルがどこかにあるはず。こだわりがないならG1で間違いないけど、一番大切なのは何を入れるか?ってことよりマメに交換しているか?ということです。