ライダーハウス蜂の宿

冬季休業中です、ご利用案内→ http://hatinoyado.hatenablog.jp/entry/2016/01/29/235943

郵便局を辞めたくなったとき、または辞めたきっかけ

 私は5年ほど郵便局で働かせていただきました。 職員でなくなっても期間契約として5年ほど冬の間お世話になったので、かなり人生のウェイトを郵便局が占めているといえます。

 私が郵便局を辞めたのは「保険が売れなかった」からですが、その決心をするまでにいろいろありました。 話すと長くなりますが、話さなければ忘れてしまいそうになるので書いておきたいと思います。

 

f:id:hatinoyado8:20170725161208j:plain

 

 「営業ができなければ、郵便局で生き残れない!」と言われ続け、私は貯金保険課に行くことを希望しました。 配達をして2年が過ぎたころです。

 通常、そんなにとっとと新入社員が移動することはないのですが、わざわざ地獄にいく好き者がそんなにいるはずもなく、私の希望はあっさり通りました。

 営業をして3年目に「あ、無理だ」と気づいて辞めることにしました。 私の先が見えたのです。

 どうやら私の将来は、みんなから賞賛を受けるようなスーパーセールスマンではなく。 毎日課長から怒られているあの人やあの人のようになりそうです。 

 それは直観というか肌で感じる未来予想図です。 だって人間性とか力量とか「どっちに近い?」って聞かれたら、もちろんできないほうの先パイに似てるんですもの。

 それでも安定はしているかもしれません、なんてったって正社員ですから。 でもまったく女性にモテなかったので、安定的である必要もなかったのです。 

 保険という商品が嫌いということも大きかったです。 それを気に入ってくれた人に売ることが死ぬほど嫌でした。 そんな時に「金と銀」の誠京麻雀編を読んで「死ぬほど嫌いって、本当か?」と自問自答してました。

 その結論はイエスとしか出ません、保険を売らないでいいんだったら別に死んでもいいんです。 世の中にはどんな仕事がどれくらいあるのか分かりませんが、命と引き換えにするようなキツイ仕事はそんなにないでしょう。 冷たいナイフを逆手に持ち、アバラあたらないように横に構えて心臓に突き立てる気持ちなら、できることはいっぱいあるはずです。

 

※※※

 

 ここ最近「元郵便局員です」とか「もう郵便局辞めたいです」という人とよくお話しします。 なので私の経験をお話しさせていただきました。

 それを踏まえて「郵便局やめたくなったときあるある」をやりたいと思います。

 

残業が350時間を超えた

 正確には超過勤務ですが、年間で350時間を超えるハードな局があるんです。 毎日2~3時間は残業しているのでしょう。 それも配達中にサボっているわけではありません。 自分の体力と道路交通法のぎりぎりのラインを全力疾走してその時間です。その原因は

「部長が計配をやめちゃったんです」

ということでした。 通常大口の郵便をお客様から受け取るときは「この日までに全部配ります」という計画とともに受け取ります。 それをやめて「がんばろうよ!」と部長からの熱いメッセージ。 さらには「こうしたほうが早いんじゃない?」と未経験者の部長が口を出してくるらしく「じゃあ!そうしてやろうじゃないの!」とやった結果泥のような残業地獄になったらしいです。

 夜になれば視界は悪くなりますし、事故の確率は跳ね上がります。 その事故の責任はほとんど配達員が被らなくてはいけないので「やめようかな?」と思うのは自然のことでしょう。

 

給料が13万円

 正社員でなくても時給が最高1200円まであがるので、そこそこ給料はいい郵便局。残業代もきっちりでるので上記のような局ならガッツリ稼げることもあります。

 ですが基本的には「総支給13万!」とか厳しい現実なのです。

私が期間雇用でお世話になっているときも、年を重ねるたびに給料が安くなっていきました。 

 それというのも現場のトップである部長が「人件費ノルマ」を持っているからです。 削れば削るほど評価されるシステムと言えるでしょう。

 

「じゃあノルマを倍で」

 その部長は数年ごとに入れ替わるのですが、やはり前任者よりも成績を上昇させなくてはいけないようです。 そこで新しい部長が「前年比からノルマを倍にします」とサラッと宣言。 もちろんサボって仕事をしているわけではありません。 頑張ってもやや届かないくらいが、郵便局の一般的なノルマでしょう。

 こんなことが起こるのも郵便局が超巨大なシステムだからといえます。

 一人一人の力量なんて構ってられないのです。 とりあえずプレッシャーをかけて、できるやつ、なんとかするやつ、できないやつ、どっかいくやつ。ぐらいに分けるんでしょう。 そうして管理することで、システマティックに人間を評価できます。

「この人はほめて伸ばそう」とか

「この人はそろそろ限界だから」とか

「この人は将来伸びそうだ」なんてことは現場でしか起こりません。

 

それでもいい仕事と言えます

 ここまで言っておいてアレですが「それでもいい仕事です」と言えます。

郵便屋さんは世界中にいて、そのイメージはやはりすごいものです。

安心、安定、やさしそう。

 健康的ですし、対人関係のストレスも少ないほうだといえます。

 

 もし私が郵便局に残っていたのなら、限界までサボっているとおもいます。

どうせシステマティックに管理されるのですから、できないことはできないとはっきり宣言してスマホでもいじっていればいいんです。

 下手に仕事を頑張ると、ノルマをどんどんかぶせてきますので、けっしてノルマを達成してはいけません。

 なんか言われたら目に涙を浮かべて仕事への情熱を語りましょう

「全力、全力で仕事に取り組んでいるんです!」といえば

「ああ、こいつはダメな奴だ」とかってにあきらめてくれるのです。

 

でも、やめたことを後悔してはいません。

あの日具現化したナイフは、いまだ胸の前にあるといえます。

それは「生きてる実感」を私にくれますし、これからも力になってくれるでしょう。

まあ、なんとかなりますって。

 

 

hatinoyado.hatenablog.jp

 広告