私のところには光回線の営業電話がたくさんかかってきます。
それも、最近はかなり悪質になってきています。
最初は「ネット代が安くなるので、うちに切り替えませんか?」というわかりやすいものでした。 ちゃんと自分が誰か名乗ってくれます。
でも、最近は「NTTのしくみが変わって、ネット代がやすくなるんです、そのため手続きをしてください」という話法になってきました。
私は「あなたはどちら様ですか?この電話はどこからかかっているのですか?」と聞いても「お知らせですから、じゃあ担当のものから電話がかかってきますからね」と質問に答えません。
質問に答えない会社と付き合うつもりなはいですが、怒りもしません。 私もかつてやったことがあるからです。
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保険の営業のアポイントを取るときには、決して「保険」という言葉を使ってはいけないのです。 ほけんの「ほ」といいかけたときには警戒されてしまうからです。
なので「大事なお知らせがあるんです」としか言いません。 お客様に「お知らせってなんですか?」と聞かれても「電話じゃちょっと・・・」と濁すのです。
それがポイントです。 おそらく光回線(光コラボレーション)の業者も似たようなマニュアルがあるはずです。
1、自社の名前を名乗ってはいけない、NTTであると誤解させよう
2、新しい契約であるといってはいけない、安くなるとだけ伝えよう
というやつです。 慣れれば30分でマスターするでしょう。
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私もやったことがあるので、光業者に怒りは覚えません。 仕事だから大変だな・・と思うだけです。
だからムゲにしないし、いきなり切ったりしません。 でも、ほとんどの質問にはこう答えるのです。
「それはヒミツです」
と、相手は戸惑います。 だって「ご主人様ですか?」って聞いただけですから、はいかいいえで答えが返ってくると思ってますから。
マニュアルの外にでることで、やっと電話をかけている人の顔が見える気がします。 すると「ああ、この人はやりたくない仕事をがんばってやっているんだなあ・・」という気持ちになることができるのです。
たいへんだな・・・と
家族がいるのかな?それとも大金をゲットしたいのかな?なんとなく始めたのかな?どうしてこんな電話をかける仕事を始めてしまったのかな?
想像は膨らんで、ただの営業電話も面白く感じるのです。
あまりに虚を突きすぎると、相手がイライラしてくる場合もあります。そのときは「なんか怖いので切ります」といって切るだけ。 そんな遊びをしてます。
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