10時ごろに温泉施設に車で向かう。昼まで温泉に入りながらだらだら。仕事を1つ納品して、小説を読む。何度も読んだ好きな小説だけど、今回はこの小説が特殊相対性理論をベースにしたミステリーであることを発見した。天才の仕事は凄い。
身体は究極にリラックスしてるし、頭は天才ワールドを冒険している。俺は意志の強さを取り戻し、去年6月から続いた奔流から抜け出したことを自覚できた。ストレスや葛藤がなくなって、生きていることをめちゃめちゃ感謝できるようになった。
例えば、ふと股間についている袋を見下ろす。温泉で暖まって、不気味にぐにゅぐにゅ動いている。彼らは仕事をしている。生命の種を作っている。とてもすごい仕事だ。こんな奇跡みたいな仕事をずっとやっているのだ。えらいゾ、きんたま。って感謝したら、そういえば自分だってここに入っていたのだ。鉄拳の紙芝居じゃないけど「生きたい!生きたい!」と願っていた。そんな意志の集合体を股間に飼っている。とんでもないことだ。
これに比べたら、どんな不思議なことも不思議じゃないと思う。目に見えないことだって、バリバリ信じちゃう。モーゼが海を割ったり、ブッダが生まれた瞬間「天上天下唯我独尊」って言ったのも、金玉の仕事を考えれば「あるかもねー」ぐらいの事だ。
そんな生命の奇跡の、たった1つの席をもぎとれたのだから、楽しくやりたいことをやって生きて行こうと思った。死んでいった精子たちよ、お前たちの意志は俺が汲み取ってやるぞ。この体を使って、やりたいことをやって生きたいだけ生きてやるのだ。俺の金玉や俺の入ってた金玉、そしてその前の前の前の・・つまりご先祖様にさかのぼって迄やりたかったはずの精子たちの意志を俺はかなえてあげたいと思う。それを束にして、だれかにぶつけてやりたいと思う。