モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

閉鎖したライダーハウスの元管理人のブログです

うわあああ!幸せだ!幸せだ!最高に幸せだ!

フォークリフトの講習で、同じ31時間4日にわたって授業を受けたのは5人でした。1人だけ女性で、彼女は20年のトラックドライバー、超カッコいい。30代が2人。どちらも妻子持ちで、立派な社会人。1人が20歳の若者でカッコイイ感じ。アグレッシブに遊びたいらしくて、パラグライダーの話をしたらグイグイ食いついてくれました。

で、最後が40代の期間工。つまり私です。ぶっちぎりでしょぼい存在であり、痛い存在だったでしょう。20年前の自分だったら、劣等感でリスカの1本でもやっていたと思います。

ただ、実際に40代になってみると、そんなに苦痛はありません。劣等感もないし、優越感もありません。比較すらしないのです。負け惜しみなしです。

自分と比べて良いのは、唯一、自分だけです。他人から技術を盗んだり、観察をしたりはしますけど、比較はしません。

そんな最初のきっかけは郵便局でした。

え、まだスキューバもやってないの?

郵便局でぶっちぎりの最下位営業マンだった私。その部署の内務担当のお兄さんが優秀な人でした。若い人を引っ張っていく30代という感じ。そんな彼が「いつか、スキューバやってみたいんだよね」と言い出すのです。

私は喉もまでせりあがってきた「え、そんなのチャッチャとやればいいじゃん」という言葉を飲み込みました。大学生の時、遊びまくっていた私はその時にライセンスを取得していたのです。

当然ながら、北海道の内陸部で仕事をしている郵便局員にとって、スキューバは遠い娯楽です。その言葉に「ああ、自分は恵まれているのだ」と気付きました。

幸せをかみしめる無職

思えば、自分のやりたいことをやってきました。スキューバは沖縄に潜って最高を知ったので欲がなくなり、それからカヤックに。水もの以外もやりたくなってパラグライダーにハマります。

仕事はぶっちぎりでできなかったので辞めて、飲食店と自営業を。なんとか10年やって、いまはライター兼期間工

振り返っても、ビビリの自分がよくやったとしみじみ思います。自分の人生は肩書では語れないし、豊かさはお金では測れません。多くの人が予言しているように、日本経済はこれから衰退していくのかもしれませんが、夏には豊饒な大地の恵みが目の前を通り過ぎます。そこから「死」は連想できないのです。大量の麦を目の前に感じるのは、豊饒と幸せ。

つまり、幸せを感じる能力。それがこれから大切なのだと思いました。ぱっとみ、どんなに充実してそうな人でも、沖縄のあの海中世界をしらないのです。イケメン20歳の彼は、まだパラグライダーで空を飛ぶかの感覚を知りません。それは、私から見れば幸せを知らないのと同じこと。

そんなことだから、比較なんてしても意味がない。他人には、他人の幸せがあり、それを追及していればすべて大丈夫。お金だけが、数字で測れちゃうから比較ブツになってしまうんでしょう。お互いがんばって自分の幸せを追求したいですね。ああ、幸せだ。