私は「バイクに乗れば雨が降る程度の能力」
を持つものです。
バイクと私が接触することにより、局所的な低気圧が発生したのだとおもいます。
そんな私にとってレインコートは必須アイテム、ガソリンの次にマストな存在です。高性能なレインコートがあれば憂鬱な雨も楽しいツーリングのおぜん立て、レスラーでいえばヒール的存在です。
きもちいい晴れの日のありがたさを感じるためにも、レインコートは財布と相談して決めましょう。ピンキリな商品ですがコスパのよいものもあるのでいろいろ比較してみました。
コスパはいいけど3年で死ぬタイプ
バイクのレインコートというのは超過酷な環境にいます。時速60kmで走ったとしても、それは暴力的な環境なのです。たとえば交差点に立っているとします。そこに痴呆の老人が時速60kmで突っ込んできました。ドン!そりゃ死にます。
クルマと人体、それをカッパと雨に置き換えてください。硬さは違いますが、60kmで移動する物体のエネルギーを受け止めるというのは大変なことなのです。
それらを踏まえてまず、一番安いもの。
1780円。近くのスーパーにいくならいいですけど・・・
おそらく使い物にならないでしょう。体に密着しないポンチョタイプは風であおられるので危険です。
最低限このクラス
5000円
このクラスは結構使えます。対水圧10000。当然使うことで耐水性は落ちますので、この数字は目安です。
1年目は大丈夫なんですが、2年3年と使ううちにはっきりと浸水するようになります。スプレーなどで補強することもできますが、やはり最初の耐水性は得難いもの。買い替えする前提ならいいのですが、なんだかんだで捨てられないんですよね・・・
「ちょっとまった!オレのことを忘れてもらっちゃこまるな!!」
ん?その声は・・・・・
「オレさ!」
5500円
コ・・・・・・コミネマーーーーーーーーン!!!
貧乏ライダーの味方!コミネのレインコートを忘れちゃいけません。その対水圧なんと11000!
微妙にアップ!雨の日は腕に刻印されたKOMINEのマークが仲間意識を暴走させるぜ!
買って後悔はしないレベル
「安いからまた買えばいいや」という気持ちで買ってしまったレインコート。断言するけどなかなか捨てられないから。そんなにしょっちゅう買い替えるなら我慢するかあってなるから!
というわけでおすすめは「ややよさげなものを買っておく」です。バイク用にしっかりデザインされているので、走行中のストレスを低下させます。
特にバイク用
10000円
ヤマハのレインウェアです。スリーブやネックガード、防水性能はかなり高く、バイク走行中でも浸水しないように設計されています。さすがピアノからエンジンまで作る会社です。
ただ問題はガンダムチックなデザインとYAMAHAのロゴでしょう。YAMAHA乗り以外着用禁止の雰囲気すらあります。まあ、目立つカラーのほうが雨の日の被視認性が上がるのでおすすめです。
そしてバイクレインコート界のキング
10000円
その対水圧!なんと45000!!!
コミネマンが4人がかりでも倒せない!圧倒的戦闘力です。レインウェアでは不動の人気を誇るゴールドウィンの製品です。だって4倍ですよ?4倍!コミネのレインウェアを4枚買うと24000円かかります。そして邪魔。4枚もいらないし。
その点ゴールドウィンは4倍の性能なのにお値段は倍もしない。この違いを分かってほしい。というわけでバイク用レインウェアはゴールドウィンを買おう!
とはなりません。ここまではアマゾンのみの紹介。
楽天で1位のレインコートも比較しましょう。
お値段15000円
防水透湿加工でこの値段は嬉しいですね。なにより着脱式のインナーがあるので
「気づいたら寒さで死にかけてた」
というライダーあるあるにも対応してくれます。日本の町工場から生まれたこだわりの製品、開発担当者のこだわりがいい。
こんにちは、ワールドウォークの相京です。このウエアは年間300日ぐらいバイクに乗っている私が何度もサンプルを作って完成させました。私は神奈川県の自宅から東京都江戸川区の事務所まで毎日バイクで通勤しています。真冬には東京都内でも海沿いの道は1度、2度という日が続きます。バイク走行時の体感温度はマイナス10度以下になります。また真夏は30度以上の真夏日を観測する日もあります。
バイクを運転する人間にとって、快適な服装で運転する事は体力の消耗を軽減し、安全な運転につながります。ワールドウォークは快適にバイクに乗る為のバイクパーツの開発を推進しており、様々な車種専用のパーツを販売していますが、全てのライダー向けの商品であるバイク用ウエアを開発するのは当社の夢でした。
冬の寒さに耐えることができるウエアの開発は暖かいインナーを作り、風を通さないアウターを用意することで、ほぼ解決することが可能でしたが、暖かい時期もバイクに快適に乗ることが出来ることを両立させるのは難航しました。
風を切って走行することはバイクを運転する醍醐味の一つですが、風が体にあたり続ける事は想像以上に体力を消耗します。そのため、熟練のライダーほど、真夏日でもハーフパンツやTシャツで運転せず、長袖、長ズボンで運転しています。
しかし、暑い日に長袖の服を着るのは苦痛が伴います。風を通さないナイロンのウエアなどは、ウエアと体の間に熱がこもり、汗をかき、ウエアと肌がぺたぺたとくっついて気持ち悪い思いをします。
そこで見つけてきたのが、透湿・防水素材でした。この素材を採用することで、暑い時期でも熱が体とウエアの間にこもりってしまうことなく、快適に過ごす事ができるウエアの開発に成功しました。このウエアはバイク乗りが快適にバイクに乗る為のノウハウをつぎ込んで作りましたが、こめたのはノウハウだけでなく、ライダーに快適にバイクに乗ってもらいたいという私達の思いもこめられています。
年間15000キロ以上テスト走行して生み出したウエアを体感してみてください。
まとめ
雨でウツになったり、寒さで死にかけたりするのがバイクです。それに対抗するにはちょっとよさげのレインコートを買うこと。高級品である必要はありませんが、安すぎるのは寿命が早いし機能的にもよろしくない。どうせ捨てられないのだから(断言)ちょっとよさげのを買って、撥水スプレーでごまかしながら使いましょう。