東京、大阪、名古屋で裁判傍聴をしました
地元旭川では平和すぎて、傍聴できる裁判が少ないからです
大都市はその点うらやましいです、いつ行ってもなにかやってます。
そして、その犯罪が結構地域のカラーを持っていると気づきました。
旅先で地のモノを食べたり、きれいな観光地をめぐるのもいいものです。
ですが、ここは一つその地の犯罪を見ることをオススメします。
ゲスい話に聞こえますが、とんでもない、とても社会的に意義があることです。
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東京地方裁判所
裁判傍聴の中心地といっていいでしょう。 霞ヶ関に自転車で行って、金属ゲートをくぐればOK。 ガードマンさんに「刑事裁判の傍聴をしたいのですが・・・」と聞けば、その日のスケジュール表がある机を案内してくれるはずです。
あとは、開始時間にあわせて、指定された部屋にいけばいいだけです。 名前を書く必要も、なにもありません。
私が傍聴したのは、オレオレ詐欺の受け子の裁判でした。
もうすでにすべてのことが決まっていて、あとは判決をするだけって感じでした。
みんなダルそうでした。
ホントに悪い人は別にいて、その人はつかまらないんでしょうね。
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レンタサイクルで大阪の裁判所に行って、ガードマンさんに聞きます。 大阪で傍聴したのは、ビザが切れて不法滞在していた外国の人の裁判でした。
帰るに帰れず働きづめて、それでも生活が詰みそうだったので自首してきたらしいです。
大阪の人は働き者に優しいのか、この裁判は「罪を罰する」というよりは、「おつかれさん、じゃあ帰ろうか」というようなファミリーなものでした。
やさしい関西弁でお送りされた、一人の外国人の日本働きまくり編の終幕を見た気分でした。
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名古屋の裁判は交通事故でした。 テキ屋の息子が暴走して数台の車をやっちゃったらしいです。 ふつう略式裁判?というやつになると思うのですが、けっこうでっかいやらかしだったから普通の裁判になったようです。
交通事故ってあたりが名古屋を感じさせる一件でした。
裁判の後、父親らしき人が携帯電話でスケジュールの調整をしていたのが印象的です。 テキ屋って大変だなあと思いました。
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どの裁判も、その地方色を感じさせるものでした。 旅先で地方裁判所があれば、ぜひガードマンさんに「刑事事件の裁判傍聴をしたいのですが・・・」と聞いてみることをオススメします。
「裁判傍聴ってなんかゲスい」
と思っている人に説明します。
我々が拳銃を持たないでぬくぬくとしていられるのも、法律があるからです。
法律があるから生活できるのですが、法律は実体があるものではありません。
文書として書かれ、執行し守る人がいるから効果があるのです。
その法律によってルールを飛び出した人を裁くのですが、これが密室で行われたらどうでしょう?
現金で裁判官を買収するなんて当たり前になってしまうでしょう。
そして、実際に傍聴して感じることは「なんてややこしいことをしているんだろう」ということです。
旭川で万引きしたおっさんを裁く裁判を傍聴しました。
あまりにひどい万引きグセだったので、ついに裁判までなったのです。
法律にのっとって刑が執行され、裁判長の説教があって終わりました。
すべて税金です、なんてもったいない。
こんなクズ(生活保護でした)はぶん殴って、暴力と恐怖で働かせるしかないんです。
もちろんそんなことはできません。法律があるからです。
社会というのは法律があって、それを一生懸命守っている人がいるから成り立っていると思いました。
人間をほったらかしにしていたら、いまだウホウホいいながら殴り合っていたかもしれません。
皆でがんばって社会を作ってきたから、今の平和な世の中があるのです。
そう感じますよ、さあ、せっかくの旅なんですから、いままでやったことの無いことをやってみましょう。
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