勝負はだいたい1Rか2Rで決まる。
どちらかがマットに沈んでいるからだ。
「K-1Krush」は普通のK-1とはちょっと違う。
日本人タレントが豊富な60kgくらいのクラスがメインだ。
「軽量級って迫力がなさそう」って思ったあなた、間違ってるよ。
パンチ、キック、ヒザがえぐい角度で突き刺さる。
地上波のお茶の間ゴールデンでは流せないだろう。
逆に深夜だったら盛り上がるんじゃないかな。
そして、abemaTVではよく早朝にやってる。
起き抜けに、とりあえずabemaの格闘チャンネルをみたらkrushで、
朝の作業に入れないときがある、もちろん面白いからだ。
昔の話をさせてもらうと、アタシはK-1を格闘技通信という地味な雑誌で知った、高校生だった。
当時は格闘技に興味があって、いろんな情報に飢えていた。 アンディ・フグというおもしろネームのスイス人が、かかと落としという技で、ばんばん一本を取っているのを、写真と文章で知った。 キホン想像だけだった、イメージ力は鍛えられたと思う。
そんなK-1もビッグイベントになり、そして廃れた。 素人目に理由はよくわかる。
みんなディフェンスが上手くなったのだ。
もしくはタフになりすぎた。
つまり、ノックアウトがない。
話は変わるが、後楽園ホールにボクシングを見に行ったことがある、素人がちょっとオラついたぐらいの4回戦ボーイの試合がとても面白かった。 横にいるおじさんと「おらあああああ!!」と叫びながら観戦した。 そして、そのおじさんは6回戦がおわると席を立った。
「これからメインイベントなのに、なぜ?」とそのときは思ったが、すぐに理由がわかった。 8回戦から、明らかにテクニックが上がり、ディフェンスが上手いのだ。
そして、あれだけ目の当たりにした、意識を吹っ飛ばすようなノックアウトが全くなくなった。 選手としてはそれがいいと思う、観客としては、まあちょっと熱くなれなかった。
さて、アタシの言いたいことがもうわかったと思う。
K-1krushの面白さは、そのノックアウトの確率とドラマ性にある。
これを今の高校生はスマホで見れるんだろ?ずりぃよ。
ってそんなこと言ったら「アンディ・フグ見れたんだろ?ずりぃ」って、ごもっともなこと言い返されちゃうかもしれないので、ここらへんで。
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