将棋の世界では、もう人間はAIに勝てなくなってきた。
投資の世界もいつかそうなるのではないか
こんなブログ記事を読んだ
100万を人工知能が運用するファンドに投資したと。
長期間の運用で、最終的には160万ぐらいになってればいいなあっ、てことなんだけど、まったく増えない定期預金に眠らせておくよりはマシなのかもね。
それにしても人工知能が投資運用か・・すごい世の中になったものだ。
この人工知能の投資アルゴリズムがどんな基準でカネを動かしているかは知らない、教えられてもわからないだろう。
そんなアタシのような投資の門外漢でも「人工知能さんがやってるんだから、きっと儲かるだろう」って思ってしまうものなあ、人工知能さんのことだから人間には見えない未来をきっと予測してるって。
このシステムが売れまくって、世界中で人工知能が投資運用を始めたらどうなってしまうのだろう? 人工知能が予測することを、ほかの人工知能はすでに予測していて、そのことを予測した人工知能がぜったいに損をしない投資をすることを、人工知能が予測するんだろうか?
なんだか、バキでそんな話があったけど、そんな予測合戦の先にあるのは、おそらくシステムの硬直なんじゃないか?
将棋では「先に動いたら負け」という状況がある、お互いが完璧な城壁を作り上げて、先に動いたらその隙を突かれるから動けない、という状況があるのだ。
人工知能が投資する世界でもそんな硬直が起こるのだろうか? 絶対に損しない人工知能が、フリーズ直前に到達した答えは・・・
「投資するな」
だったら面白いなあ。
そんな妄想をいじりつつ、仕事中に「人工知能が投資する世界で」という話を作り遊んでいた。 そしてやはり、人間の欲があれば、どうしたって経済は動くのだと結論した。 人間の欲と経済の動きは海流のようなもので、モーゼだってそれを止めることはできない。 システムは硬直しない、人工知能は未来を予測し続けるだろう。
将棋にパスがないように、経済の海流はとめることができない。 様々な要因でうねり、ながれるその海流を、いつの日かスーパーコンピューターが予測して、朝の経済ニュースは「ヘカトンケイル※さんの今日の買いドキ!」みたいなコーナーがあったりして。
それもSFチックで面白いなあ。 いつか人工知能さんが投資の世界で人間を寄せ付けなくなる日がくるのだろうか、まるで将棋のように。
※ヘカトンケイル:SF漫画「攻殻機動隊」に出てくるスーパーコンピューター、名前がかっこいい。
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