あたりまえのことだけど、私たちは労働力を売ってお金をもらってるじゃない?
それはつまり、
毎日コンコンと湧き出る生命力や体力などをつかって、
労働力っていう名の
価値
を作り出しているっていえるのよね。
でも、自営業は労働力だけじゃお金にならなくて、
自分の労働力をつかってナニカ価値のあるものを作り、
だれかに買ってもらわなくてはいけないの。
たとえば、ワタシのやってる居酒屋だったら
1、まず店舗を構えて、食材を仕入れ
2、料理を作って、お客様に出して
3、いただいたお金から、また次の仕入れをしなくてはいけない
のよね。
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川の価値
保険屋さんのとき上司から
「 いいか? 目に見えない付加価値を売るんだぞ 」
って言われていたんだけど、それはつまりしゃべりで相手を満足させるってことなのよ。
保険なんて、契約だけの商品なんだから、満足感は自然と発生しないものなのよね。
だから、何時何が起こっても、この保険があれば安心ですよ
って相手の脳みそに刻み付ける必要があるのよ。
ワタシ、このころから「 価値ってなんだろう? 」って思ってたわ。
目に見えない、ただの言葉にさえ、価値があるんだから、価値ってのはずいぶん
ふわふわした、実体のないものなんじゃないかって。
たとえば、普通ウマイ棒には10円の価値しかないけれど、人によっては百万円になる可能性もあるんじゃないかしら? 黒塗りのベンツにおかまを彫っちゃって
「 おぅ!ゴラァ!! 免許見せろ!!! 」って言われても
相手が重度のウマイ棒中毒で
「 すいません、これで・・・・ 」ってウマイ棒を差し出せば
「 ・・・そうか、もういいぞ 」って許してくるかもしれないじゃない?
そんな、ヤクザまっしぐら!親分味のうまい棒が百万円!って売ってたら、買うしかないじゃない。
ワタシにとって、そんなウマイ棒的なモノに初めて触れたのが、カヤックでの川くだりだったのよ。
初めて買った自分の舟で、晩秋の美瑛川に降り立ったときの感動は今でも覚えているわ。
その感動は、すごい価値があったのよ。
そんな価値を提供することが出来たら、私は好きなことをするだけでお金を得ることが出来ると思ったの。
で、実際に提供し続けて、10年ほどが経過したんだけど
” 提供することが出来たら ” ってことにすごい労力が必要なのよね。
ワタシの提供する百万円のウマイ棒に、ワタシの納得するお金を払ってくれる人を見つけることが、とっても大変なことに気がついたのよ。
誰かやってくれないかしらね? それなりのお金を払うから。
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