モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

閉鎖したライダーハウスの元管理人のブログです

何事もやってみなければ分からない、は誠に残念な事実の1つ

今日も大したことは出来なかった。

せめて、先週完成させた仕事の納品だけはやる。

どうせ、ダメをもらうのは目に見えているから、わりとチェックは適当。

自分の言葉で説明しただけの文章だ、つまりは、このブログと変わらない。

内容も調べることはほとんど無い。

前に調べたことが有るやつばかりだからだ。

つまり、参考にした対象はない。自分の中から収穫したものだけ。

 

月曜日は、自己嫌悪で死にたくなる。

気温はなんとか+になったから、電車にこもっていることが出来るのが救いだ。

頭が回らない。だらだらと、ゲームをシたり、小説を読んだ。

 

メールが来る「認定ランサーになったよ!」ということだ。

認定ランサーとは、クラウドワークのサイト「ランサーズ」のシステムの1つで、3段階ぐらいのランク付けの1つだ。

これは、突然、つけられる。始めたばかりのときも、いきなり認定されて、ほっといたら取り消された。

そうなると、仕事を受注するのに、デメリットになる。認定ランサーになっておいて、悪いことはない。

また、単価が高くて、面白そうな仕事があったら手を上げてみようと思う。ひょっとしたら、今度は合格するかもしれない。

 

ただ、今はダメだ。力が湧いてこない。

太宰治の「思いで」を読む。

死から、逃げ切れなかった人の文章だと思った。

 

元号が発表されて、小説も飽きてきて、ゲームにも飽きた頃、クライアントさんからメールが入る。「今回はとてもよかったです!改善点だけチェックしてください」と1発OKだった。

フ・フ・フとわらってしまう。

こんなこともあるんだな、やっぱりリキんでたら、ダメだな。

リラックスが、出力のコツだ。

実に面白い。

 

お客さんが来た。今月の下旬には居酒屋を開けることを言う。

なんだかんだで10年目のシーズンに入る、実におもしろい。

自分を含めて、ここまでこれるとは、誰も予想しなかった。

10年前の自分が、10年店を継続させられるなんて、大穴。

そんなことをお客さんと話す。

お客さんは、今度議員に立候補するらしい。

「すごいっすね」というと「よくやるよね」といった。

もし、自分が議員に立候補すると考えると、それだけで血が沸騰しそうだ。

ただ、議員よりも、居酒屋とかライダーハウスとか、ライターをやりたいからやらない。

それでも、すごいことだ。

誰にも保証されない、ギャンブルのようなものだ。

だが、それがいいのかもしれない。

 

41年生きてきて、はっきりとわかったのは「保証」は人間を釣る餌によく使われるということ、本当に危険なものだと思う。

自分の人生を、だれかに保証してもらおうとしてはいけない。

安全圏は、自分で作り出す。

ちなみに、立候補した人は、サイドビジネスの達人だ。

落選しても、きっと大丈夫な人だ。

だから挑戦できる、身を投げれる。

 

ライターだって、専業でやり始める人がいるけど、自分では絶対にムリだ。

おそらく、頭が狂ってしまう。

3ヶ月フルにやって、いまは夏が恋しい。

夏の仕事があるから、ライターに挑戦できる。

 

この前、ラインで南極に行ってたナイーブが帰ってくると聞いた。

去年の秋まで、船員でもなんでもない100kg超えの男だ。

それが、4ヶ月の船旅を終えたというのだ。

 

誠に残念なことに、何事もやってみなければ分からない。

そして、やってみることで、知識をえることができる。

28で郵便局を辞めても、10年居酒屋を営業することが出来る。

いきなり南極に4ヶ月行くことも出来る。

議員に立候補することも出来る。

死なない保証はどこにもない、組織も守ってくれない。

その代わり、知識が増えるのだ。

あぶないとおもったら、ステップバックすればいい。

 

おれたちは、ホウセンカの種だ。

タンポポの綿毛であり、ペンギンの先頭だ。

知らない世界へ行かなければ気がすまない。

その代わり、恐怖に対して不感症なのかもしれない。

誠に残念なことに、あっさりと死ぬときは死ぬタイプだろう。

それが、きっと、役割だ。特権に対する義務だ。

 

自分の才能は他人が教えてくれる

西原理恵子「学校では教えてくれないお金のこと」を読んだ。

漫画で大体知っていたことだけれど、文章になると、その壮絶な人生が重さを増してくる。

特に高校編までの貧困時代と、美大生時代のエロ本営業時代がすごい。

美大に入って、自分の絵のレベルを知った著者が「最下位の戦い方がある!」として、エロ本に営業に行く話が好きだ。

漫画では当然コミカルに描かれているけど「自分のことって、自分ではわからない。例えば女の子だったら、鏡を見る時、一番良い角度で、一番良い表情をするでしょ?それは自分の本当の姿ではない」と文章では表現されている。

痛いほどよくわかる。

自分も、頑張って入った郵便局で、保険営業を希望して「自分なら出来る!」とイキってたけど、現実は最下位だった。

まじで?あんなに努力したのに?と初めて自分を知ったのだ。

あの売上グラフがなければ、一生自分を知ることはなかっただろう。

 

「自分の才能は他人が教えてくれる」と著者は言う。美大では最下位だけど、エロ本のカットはどんどん仕事が来たのだ。その時のサイバラの本(恨ミシュラン)を持っているけど、まさに狂犬、彼女でなければ書けない世界だと思う。

月収30万を超え、さらに麻雀業界で人間として成熟していく話も好きだけど、この、自分の才能は他人が教えてくれるってのが好きだ。

 

私は日曜大工が好きだ。小学5年生で「工作が得意な野澤くん」と紹介されたことを覚えている。高校生の学校祭で、工作するときも、自分より上手な人間はいなかったと思う。

ライダーハウスになって爆発した。収入を木材にブチこんで、やりたいほうだいやった。それを見た大家さんが「アイツは、すごい」と言っていたらしい(人づてに聞いた)。

小屋を作ったら、出来た。もう5年ぐらい立っている。

それでも、自分に日曜大工の才能が有るかはわからない。

 

ライターも、最初に「何書いてるの?」みたいな感じで言われてしまった。それからいろんなライティング案件に手を出している。ずっと続いているのは、フィクションもの。ライター業界では時間がかかりすぎるから稼げないと言われている。が、自分はこれがいちばん稼げる。クライアントも、常に募集しているから、きっとやりたい人や続く人は少ないんだろう。

 

いま、図書館の談話室でこれを書いている。小学生がゲーム実況のように喋っているのだけれど、とてもクオリティが高い。それを教えてくれる人はいなんだろうな。

 

ライダーハウスだってそうだ。何年か前に「良く耐えられますね」と言われたことが有る。まったく辛抱している意識はなかったが、自分だったらキレてますよということだ。

 

才能は確かに、どこかにある。問題は、自分でそれを認識できないことだ。

 

 

 

 

 

すしざんまい社長の本を読む

とある用事で旭川へ。

夕方までの時間調整、古本屋に行く。100円の文庫を漁った。

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マグロ大王

いわゆる社長本というジャンルだ。これ系の本がスキで、いままでSODの高橋がなり社長、サイバーエージェント藤田普社長、幻冬舎新城社長などを読んできた。

すしざんまい木村清社長は、ソマリアの海賊にマグロ漁を教えて、海賊を辞めさせたという逸話が好きで買ってしまった。

古本屋の隣りにあるスーパーの休憩所で読み始める。ははっ!と笑う。すごすぎて、笑いが出てしまうのだ。

木村社長の凄さを知る。この本は、大人の伝記だ。エジソンとか、野口英世とかのジャンルに近いと思う。それぐらいの人だ。

肝心の海賊の話もされていた。ソマリアの隣国、ジブチ共和国に行き、海賊がでる原因を考える。仕事がないからだという結論。じゃあ水産資源はあるのか?→ある。船がない→日本から古い漁船を持ってくる。売る先がない→木村社長が買う。

正確には、全ての海賊を一掃したわけではないらしいが、大統領から勲章をもらったらしい。それを社長は「私の宝物だ」とおっしゃってるが、ノーベル平和賞とかでもいいんじゃないだろうか。それぐらいの行為だ。

システムを作る人が一番すごい。武力で押さえつけるわけでも、感情に訴えるわけでも、時間をかけて協力するわけでもない。宗教や倫理観でもない。政治や民主主義でもない。社長が行った行為は経済のシステムの構築だ。経済の流れを作り、一つの暴力システムを無くしたのだ。それが一番自然で、パワフル。

gendai.ismedia.jpスーパーの休憩所でモーレツに感動する。時間が来たので移動。早く到着してしまったので、非常階段をチェックする。これはクセだ。非常階段を上がれば高いところへ行ける。バカだから高い所が好きだし、山登りの訓練にもなる。いまは、写真を撮るのにハマっているから、それも遊べる。

 

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かっこつけてみる

時間が来たので、集合場所へ。1日だけのアルバイトを頼まれたので、その説明会だった。帰りに、いつか行こうと思っていた家系らーめんの店へ。

 

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旭川の家系ラーメン

家系って「山岡家」みたいなものでしょ?と思っていたが、ちょっとレベルが違った。山岡家があっさり系に感じる。それぐらい濃かった。冷やしたら、全部ラードになるんじゃないか?ってぐらい濃い。全部食えなかった。

美瑛に帰って寝る。翌日起きても、胃が変だ。ああ、これが胃もたれか・・・消化しきれない脂が体内に残っている感覚があって、とても不快だった。家系は40代にはきっつい。

そのせいってわけではないけど、仕事も進まなかった。まあ、時間的余裕があるからというのもある。ケツに火が点灯しないと動けない。ゲームをして過ごす。

せめて、来週の傍聴予定を調べておく。電話する、が、来週の予定は無し。これは傍聴マニアにはおなじみの、人事異動ウィークだ。この時は、裁判所で人事異動が行われるので、裁判が行われない。

はぁ・・今日はなにも仕事できなかった・・・すしざんまい木村清社長の細胞分子1つ以下の仕事っぷりだ。このまま今日が終わったら、自己嫌悪で吐く。あと1時間30分後にプロ野球が開幕してしまうから、それまで仕事をしよう。

 

テレホン人生相談を聞けば人生何があっても大丈夫

youtu.be

今日も図書館に行く。

月末だけど、仕事はスカスカで、テレホン人生相談を聞きながら、まったりとやっていた。

郵便局の保険屋時代から聞いているけど、ホントすごい。

ここでの相談者たち(もしくは、相談者の周りの人たち)に比べれば、自分なんて甘ーい日々を送らせてもらっているんだと気づくことが出来る。(あるいみ、裁判傍聴と似ている)

たった15分の番組だけど、人間の恐ろしさに背筋が凍ることも有る。

今日聞いた中では、これがすごかった。

妻が自分のDVを訴えているけど、それは間違いだ!どうしたらいい?

と相談者は言っているのだけれど、それに対して回答者の中川先生がキレる。

激しい怒りだ。

それでも、相談者は自分のDVを認めない。

ここまで直接的に言われても、届かないのだ。

ゾワアっとしたのはその後。

相談者は「母親は神様だから、写真を神棚に飾っている。病気も直してもらった」とマジで言い始めた。

そして「それに比べて妻は田舎生まれで人間として未熟、嘘つき」と言う。

ぞわわー!っと寒くなった。

 

裁判傍聴で、いろんな人間を観察してきたと思ったけれど、まだまだ。

人間の業は深い、闇は見えないから闇。

常識人の影に、とんでもない獣が住んでいることだってあるのだ。

そのことを忘れてはいけない。