モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

閉鎖したライダーハウスの元管理人のブログです

練習が足りない

 

文章を書いてお金を稼ごうと思い立って1年が経過しました。去年の12月ごろ、たまねぎ工場のアルバイトに通いながら、ランサーズでライターとして活動を始めたのです。
朝5時とかに起きて、単発の仕事を探します。すなわち500字200円などの仕事をやって、承認されれば振り込まれるというものです。「朝起きて500円稼いだよ!」となるのが楽しかったです。
やればやるほどお金になるので、どんどんはまっていきました。そうするとバイトをするのが嫌になってきます。自分のやりたいことがお金になって、かつ成長もできるのに、なぜたまねぎ工場で働いんているのだろう?と考えたのです。
たまねぎ工場が嫌いだったわけではありません。むしろいままでで一番割のいいバイトでした。でもやめてしまったのは、そんな気持ちがでてきたから。
人それぞれかもしれませんが、私はそんな気持ちに弱いです。自分のなかの自分が自分に対して「ヘイヘイ、びびってるの?」とあおってくるような気がするのです。
「ビビってるんだよ。怖いんだ?仕事がなくなるのがこわくて踏み出せないんだろ?だってそうじゃないか、貯金するの楽しいだろ、去年よりも今年のほうが溜まってるものな。小銭が。年齢も若くないし、残りの人生を流して終わろうって考えているのさ。命が惜しいのだ。勇気がないのだ。根性も。」
んだと?やってやろうじゃねぇか

あと2か月で終了するバイトを辞めて、ライダーハウスがはじまるまで本格的にライターになることにしました。
今思えば、この判断があったから、あの時のことがあったのだと思います。

4月に「ドローンライター募集!」という仕事がありました。ドローン!!!まさに私の好きなジャンルです。情熱たっぷりに募集要項を埋め尽くしました。
ライターとして経験が浅いけど、まあそんなにやる気があるなら。ということで参加させてもらえることになりました。
しかし、結果は惨敗。数記事書いたら「もういいです」とカットされました。
自分の好きなことで、自分の好きなことを、時間たっぷりかけて書いてもいいものはできなかったです。
それから文章力の本を読み漁り、同じ時期に受かった別の案件にすべてぶつけていきました。

文章とは、どう書くべきか?
正解はありません、ですがやり方はあります。それに、この質問はしぼりが足りません。
論理的な文章とは、どう書くべきか?
これなら、より明快な答えがあります。
ランサーズでクライアントに評価される文章は、どう書くべきか?
もっとわかりやすく、答えを提示できます。
つまりは目的に合わせた文章を。そのためには目的に合わせた言葉とフレームを作るべきです。
目的に合わせて覚えた技術を、芸を、ハッタリをかますのです。
まだまだ、練習が足りません。

こんな漫画を読みました。

omocoro.jp

「なんでもプロになるには、1万時間の練習が必要だ」
1万時間は1日9時間練習して3年。私はまだまだ練習が足りません。

 

読書感想文:ハルオサンの「天国に一番近い会社に勤めていた話」

はてなブログでしったこちらのブログの書籍化。

www.keikubi.com

を読んだ感想文です。

 

つらいことがあったときとか、売れなかった営業マン時代をおもいだします。

「あの時に比べれば、今はなんて天国なんだろう」とおもえるからです。

 

この作者は、売れなかった営業マン時代を乗り越えて、立派な営業マンになった人です。

でも幸せになれません、会社がブラックだからです。

 

私はハルオサンのブログを読むたびに「私よりも頑張っている人がいる」と勇気づけられます。

どんなにきつくても、ハルオサンがうけた傷に比べればマシだろうと。

それは信者が宗教家に向ける目線かもしれません。

ハルオサンがかっこいいのは、いままであったクソみたいな体験を「こんな面白いことがあったんだよ」とかるーく笑いのネタにしているところです。

それをブログで?無料でいいの?と常々おもってました。

だから1400円は喜んで払いました(やっぱり私は信者?)。

デラックスなランチを食べるなら、カップラーメンをすすってこの本を読むことをお勧めします。

内容はブログの読者なら知っていることと、「あの後のエピソードは?」と気になっていたことが書いてあります。

 

たぶん、映画化もされると思うので、今のうちに読んでおいてどやっておきましょう。

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裁判傍聴記:なあんだ、覚せい剤か

ライダーハウス蜂の宿管理人ノザワです。

覚せい剤をやることは人生の破滅だと思います。裁判傍聴をしていて、なんどか覚せい剤で人生を狂わしている人を見ました。なかには中毒から抜け出し、家族から引き離され、再び社会の闇に沈んでいく人もいました。
一方であっけらかんとした中毒者もいます。彼らの人生はもうすでにどっぷりと闇に漬かっており、がっつり働くためのエナジードリンク的な使いかたをしている人です。
ふと時間ができたので旭川裁判所にいくと、覚せい剤取締法違反の裁判がありました。その被告はどちらかというと後者、つまりあっけらかんとしていました。

 

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ハードワーカーシャブ


中卒で働き始めた被告は、飲食業界に就職したようです。その後内装業に転職し、そこで初めて覚せい剤を覚えました。

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このとき一度逮捕され、執行猶予付きの判決を受けています。それ以来覚せい剤とは縁を切り、15年の月日が流れました。
その間に被告は一生懸命に働き、一人親方として自分の名前の会社を切り盛りしています。

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被告の内装業の会社は評判も良く、裁判中でも請け負った仕事が山のように残っているようです。そんな被告の毎日は忙しく、自分ですべてをやらなくてはいけません。
朝は7時には現場について働き、帰ってからも21時くらいまで仕事が残っていたようです。

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それを支える妻のサポートはなく、一度離婚しています。その後の妻が証人に来ていましたが、仕事で忙しすぎる被告との仲は冷え切っていたようです。
毎日ギリギリまで働きまくっている被告に悪の手が伸びます。取引先の一つから覚せい剤をまわされたのです。

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「使うつもりはありませんでした」ただ顔つなぎのため、断ることはしなかったようです。しかし、あまりにハードな仕事と、妻との喧嘩、ついつい被告は覚せい剤を使ってしまいました。
その後数十回にわたり覚せい剤を使用。そして警察に捕まり裁判になったのです。

前提として。覚せい剤はいけないことです。暴力団の資金源になるだけでなく、大切な人を傷つけてしまうことになります。
しかし、今回の被告は15年にわたり覚せい剤と離れていました。とても強靭な意思の持ち主であり、社会的にも事業を切り盛りする働き者です。
私は「まあシャブぐらいいいんじゃないの?」と思いました。

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覚せい剤が発覚したことで、被告と妻はお互い支えあうことを始めました。

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15年にわたって使わなかった実績は中毒から抜け出せる可能性を感じます。

実刑になれば被告は顧客を失うでしょう。

それはどうなのか?社会として、法律はどうさばくのか?

旭川地裁の佐藤裁判長は、そのあとすぐに求刑しました。

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2年、執行猶予4年。保護観察をつけること。

 

うんうん、よかったなあ。

被告にはこれからバリバリ働いて幸せになってほしいと思いました。

 

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最後のソファーにたどり着いた話

ライダーハウス蜂の宿管理人のノザワです

 

家具屋やリサイクルショップのソファーコーナーに行くのが好きです。

そこには数多くのソファーがあり、ひとつひとつのテイストが違います。

見た目がかっこいいもの、座り心地が良いもの、機能的なデザイン。

実際に腰を落として「ふんふん、これはいいですね」とするのが素敵な時間の過ごし方です。

 

そんな私の理想のソファーには、なかなかめぐり合いませんでした。

大学生の時に使っていたのは友人からのもらいもの。

郵便局員時代に使っていたものは「なんとなくかっこいいから」買ったもの。

どれも機能的にはあまりよろしくないものでした。

 

「部屋というのは、まずソファーから始まる」と村上春樹は言っています。

インテリアの中心であり、スタートであるのがソファーです。

一日の疲れをいやしたり、休日の趣味をすごしたりするのはソファーの上です。

「どこかに理想のソファーがあるはず」と思っていたら、その前にそれどころではなくなりました。

 

仕事を辞め、ライダーハウスを始めてからはソファーどころではなくなったのです。

「どうすれば潰れずに、長続きできるか?」というような感じでやってきたので、椅子というのは腰を落ち着ければ100点なのです。

ライダーハウスで最も活躍する椅子は、酒屋から200円で買ってきたビール箱といっていいでしょう。

そんな感じで8年ほどやり、なんとなく余裕が出てきたのでソファーを買うことにしました。

 

それまで使っていたリサイクルショップで5000円のソファーが、さすがにぐったりきていたのです。

座るたびに綿をととのえなくてはならず、我慢の限界でした。

ただ、良いソファーは高い。私は悩みました。

旭川の家具屋やリサイクルショップを巡っても「これは!」と思う商品は、やはり良いお値段がするのです。

大枚をはたくか・・・!

しかし、冬の間アルバイトをするつもりがなかったので、資金に余裕はなかったのです。

それでもソファーがほしい!そこで候補に挙がったのがネットです。

 

アマゾンなどで検索すれば、なかなか素敵なソファーが売っています。

それも安い。2万も出せばいろんな商品がヒットします。

ぐりぐりとソファーのカテゴリをスクロールする毎日。そのなかでライダーハウス用にひとつソファーベッドを買いました。7000円の商品です。

届いたものは、まあ想像の範囲内。それでもコスパは素晴らしい。実店舗で7000円の商品というのは、ほとんどゴミのようなものですから、さすがはアマゾンだとおもいました。

そして自分用に一つ買おうとしたのですが。あまりにも迷い過ぎて気分が悪くなってきました。

楽しいソファー選びが、苦痛に変わったのです。

「はやいとこ決めてしまえ」ということばと「まだだ、もっといい商品があるかもしれない」ということばが私の中で渦巻きます。

そんな闘争状態インマイヘッドに終わりが見えたのは「タンスのゲン」という会社を思い出したからです。

 

今年買った物のなかで、最も私を癒してくれたのがスプリングマットです。ベッドに置くやつ。それを布団の下に引くことによって、素的に体重を受け止めてくれるのです。

そのクオリティの高さたるや驚きました。タンスのゲン!すごいぞ!

ネットで検索すると、すぐに楽天のショップにたどり着きます。そこで運命のソファーにであいました。

 おおおおおおおおお!!!

かっこいい!!

これだ!私のもとめているソファーはこれだ!

値段も15000円!ご予算内!

購入決定、数日後到着、ドキドキしながら組み立てます。

その座り心地は、まさに私の求めているものでした。

柔らかすぎず、固すぎず。それでいて姿勢が自由になるので足を組んだり、半座になったり、胡坐をかいたり、体育座りになったり。

やや硬く、広めの座面がなせる業です。

これは今まで試しずわりしたどのソファでもできないことです。

 

私はもう、家具屋に行ってもテンションが上がることがなくなりました。

一生をともにできるソファーに出会ったからです。

それは少し、悲しいなあって思います。

 

今週のお題「今年買ってよかったもの」