モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

閉鎖したライダーハウスの元管理人のブログです

ランサーズで冬を越せるのか?

去年の12月からしこしこやってきたクラウドソーシングの「ランサーズ」ですが、昨日振込みがあって2万円ちょっといただきました。

38のおっさんが午前5時に起きて2万です。 私は感動しました。 「金になった」と感動したのです。

 

この感覚は、飲食業をやって、自分の作ったカシスオレンジが500円に変わったとき以来です。 

お金は日本銀行以外、他人からもらうことでしか増えません。 誰かに認めてもらう価値を作ることが、お金を得ることの条件なのです。 カシスオレンジには500円の価値があったのでしょう。 そして私の文章が2万になったのです。

約2ヶ月で2万ですから、月にして1万ぐらいでしょう。 時給に換算したら哀しいことになります。 

いま、たまねぎ戦士のアルバイトが時給800円とちょっとなので、効率はえらい違いです。 ですが、今日はたまねぎ戦士を辞めて冬はランサーズで越せないか?とシュミレーションばかりしてました。

たまねぎ戦士のバイトはすばらしいです。 時給は上がるし、仕事は楽しいし、家から近いです。 人間関係にも恵まれ、ずっとやっていきたいバイトです。

ライダーハウスの閉鎖期間にちょうど仕事が入るのも最高です。 これ以上の仕事は望めないでしょうし、望みません。 

ただ、ランサーズは楽しいのです。 自分で価値を作ったという快感は中毒性があり、頭がギリギリするまではまれます。 たまねぎバイトがなかったら、月5万はいけるでしょう。

ただ、5万で生活するのはきついかも・・・と考えていて、ふと思い出したのですが、去年のたまねぎバイトは暇でした。 週3,4日ぐらいしか仕事がなかったので、手取りで5万くらいだったのです。

わはは、なんだ、すでに月5万で生活してたじゃないか。 そういえば加藤登紀子のダンナが「人間に必要なのは健康と友達と月8万ぐらいの現金だ」といっていたのを思い出しました。 たまねぎ戦士のバイトをやめても、私は死ぬことはないでしょう。

それに、時間が出来ればドローンパイロットという名のなんちゃって空撮屋さんもできるかもしれません。 それには車が必要だったのですが、それもなんとかなるでしょう。  

後ろ盾のない自営業は命を賭けてなんぼです。 ランサーズが私を生かしてくれるかわかりませんが、「生きてる」って感じるのはだいたいそんな状況なんですよね。

広告

 

 

ギラのイメージと言葉

ドラゴンクエストのギラって魔法があるじゃないですか、唱えるとスライムぐらいならやっつけられるやつです。 

あれのイメージってビリビリした電気がほとばしってるイメージだったんです、でもシリーズが進んで「ダイの大冒険」がはじまって、そのイメージが間違いだったことに気づいたんです。

ギラは炎でブワーっと焼き尽くす魔法だったんです、「え?」って思いました。 火はメラという魔法があるじゃないかと、そう思ったんですが、メラは火の玉、ギラは炎って分け方をしてたんですね。

そんなことを思い出したのは、文章力の本で「文章は読者の物である」(結城浩「数学文章作法」より)と知ったからです。 文章は読者のものなんですよ。

 

いま、私が頭で考えてタイピングしてる文章は、私の責任で私が作り出しているものですが、その本質ってなんでしょうか。

もちろん、文章の本質は意味を伝えることです。 そのために言葉をつなぎ文章を作るのです。

そこで大切なのが、相手も同じフォーマットを持っているということ。 日本語を知らないとこの文章が読めないように、フォーマットがおなじであるという前提が必要なんです。

でも、そこは言葉ですからゆらいでます。 たとえば北海道では「なげる」はゴミを捨てるという意味があります。 道民とゴミについて話すときは「なげる」という言語に若干の違和感を覚えるでしょう。

その違いをなくすことは出来ません。 言葉の定義をいちいちやってたら、文章は異常に長くなります。 だから、お互いが言葉を信頼し、言葉を使ってコミュニケーションを図るのです。 

ひょっとしたら文章の意味は間違って伝わっているかもしれません、でも文章は読者のものですからしょうがないんです。 発信者は言葉に意味を載せて送り出すだけ、解釈は読み手の自由です。 読まないのも自由です、タイトルだけで判断するのも自由、読み飛ばすのも自由です。

文章を書くのは、ただ伝わって欲しいから。 誰かと話すのも、伝わって欲しいなにかがあるからです。 発信者と受け手の間には言葉だけがあり、100%伝わっていることを確認することはできません。

誰かの心の中をのぞくことが出来ない以上、言葉は完全な道具ではないのです。

でも、言葉って偉大だなあって思うのです。 人間は言葉によって協力したり、恋愛したり、子供を育てたりしてるんです。

私のギラのイメージのように、万能ではないけれど、偉大なんです。 必ず伝わっているかわからないけど、伝えるには言葉しかないんです。 

広告

 

 

自分が無能と気づくとき

旅人ブログを読んでいたら、こんな記事を発見しました。

無職、日本一周するってよより

くずゆくんという去年ウチにも来てくれた旅人さんです。

彼はバイトに落ちたり、首になったりして、現在タフな状況にあるようです。

記事では「気づいてないだけで、、オレって無能?」というニュアンスで締めくくられています。

そのあたりを読んでいたら胸が痛くなりました、私も自分が無能と気づいたときは苦しかったです。 それは保険の営業を始めて半年が過ぎたころでした。

当時の私は郵便局の保険セールスマンとして、人生最大のエネルギーをつかって保険のセールスに取り組んでいました。 寝てもさめても仕事のことしか頭にありません、保険を売ることしか生きていく方法はないと思っていたのです。

でも、はじめてみたら惨敗でした。 まったく売れません、どんなにがんばっても売れないんです。 半年たって、研修で同期になった人の売り上げをまとめたグラフが送られてきました。 予想はしてましたが、ぶっちぎりのビリでした。

つき20万ももらってませんでしたが、給料をもらうことが苦しくなってきました。 どう考えてもお荷物です。 そこまで行ってやっと「ああ、自分って無能なんだ・・」

と理解することが出来たのです。

それから2年ほど保険のセールスマンとして技術を上げましたが、やはり売れませんでした。 最後の半年間はサボってましたが、無能感はずっとつきまとい、飲食やライダーハウスをやっても「自分は無能だから」と割り切っています。

でも無能だからいいこともあったと思います。

へんにプライドをもつことなく、汚れ仕事を引き受けました。 無能だから誰かと衝突することもすくないです。 今の仕事は無能な自分に向いている仕事だと思います。

きっと世の中には無能の為にある仕事ってのがいっぱいあるから、そのために絶望することはないんです。 「自分は無能」と気づいてから出来ることがあるんですよ、無知の知みたいに。

広告

 

 

 

フィルターバブルを貫通したい

自分が仕入れている情報は、実はアルゴリズムによって選別された

「自分が知りたいと思っていること」なのです。

そんなことをこの前書いたのですが

 

hatinoyado.hatenablog.jp

 その名前を忘れていました。

そして、イケハヤブログを読んでたら発見しました

大移動時代。「旅をする人」と「旅をしない人」の間には「コンテンツ力」に大きな差が開く。 : まだ東京で消耗してるの?

そうそう、「フィルターバブル」です。 自分を中心とした、狭い情報の檻のことですね。 それをバブルといっているのでしょう。

それを破るには旅がいいよって話になるのですが、旅して好きなものを食べたり、見たいものを見てもフィルターバブルをやぶることになるのでしょうか。

それは結局「自分の知りたいこと」にすぎなくて、フィルターを突き破っていることにならないのではないかと思います。

旅がフィルターバブルを突き破るのは、そこに他人がいるからではないでしょうか。

まったく異質の人間とばったり出会うことによって、新しい世界を知るとこができるのです。 そんな人に出会うには、やはり旅がもっとも適した方法なのです。

デザイナー山本関西が

「異常に、それを見た人の思考をとめるくらい異常に行け」と言っていて、

私も出会う人のフィルターバブルを貫通するぐらい異常な人間でありたいと思っています。

広告