ライダーハウス蜂の宿

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北海道停電の日

朝旅人たちのザワつきで目が覚めた。「マスター、停電してます」ということだ。北海道全部が地震により停電、さてどうしよう?

 

アルバイトをしている旅人も帰ってきていた。電気が無いと仕事にならないらしい。私も居酒屋今日はできないだろうなあ・・・でもごはんは用意したほうが良いかもしれない。そんなことを考えていたら家族LINEが、今日はいったん実家に帰ったほうが良いみたい。

「駅前の出光がやってますよ」という情報を教えてもらったので給油。ほとんど並ばずに買うことができた。「すいません、20リッターまででおねがいします」ということだが、本当にありがたい。給油を済ませて国道12号線を車で走る。交通量は大したことが無くて、慎重に交差点に進入する。信号はほとんど死んでいて、なん箇所かで警官が手信号をしてくれていた。セブンイレブンがやっていたので入る。トイレを借りて暗闇の中で使用させてもらった。朝ごはん代わりのスナックを購入。本当にありがたい。

実家で用事を済ませて帰る。溶けかけの食材を今日は処分しよう。ライダーに「闇(の中で食べる)鍋だ!」と声をかけた。参加者多数、よかった。鍋までに麻雀をしたり、ドローンで撮影に行って遊ぶ。被写体になってくれたやっちはノリの良い男で、とても面白かった。こんな北海道中が停電している日だが、1年で一番笑った日だと思う。

鍋は全員でとりかかったので、ほとんどやることなく完成した。うまい!ロウソクの光を頼りに10人ぐらいで鍋を囲んだ。ゴシンキライダーの母子から話を伺う。ムスコは同じところに定住できないタイプのようで、世界中を自転車で旅していたらしい。アフリカを走ったときはマラリアにかかったり、マサイ族に飯をおごってもらったりしていたとのこと。「心配にならなかったんですか?」と聞いたら「手紙を1通1000円で買いました」ということだ。13000円ほど手紙で稼いだらしい。いい関係だなと思った。

すごいな。と思ったのは、ムスコの視点。そんな世界中を一人で旅していると、時間があれば一人でどこかに飛んで行くだろう。母親を旅行に連れていく視点はなかなか持つことができない。「他の宿泊施設は皆断られてしまって・・」となったので、数年前に日本一周チャリで来た美瑛のライダーハウスを思い出したらしい。それをきいて「そうだろうな」と思った。宿泊施設は停電しているからロクなサービスができない状況だろう。最初っからロクなサービスがない当方だから全然オッケーなのだ。

鍋のあと、参加者をつのって吹上温泉へ。夜に行くのは初めてで、背筋が寒くなるほどの星空の中を走る。湯船につかってヘッドライトを消す。水面や木や人のシルエットが見えた。星明りなんだろう、こんなに星が明るいとは。10名ほどで湯船にはいり、星を見上げながら宇宙の話をする。

真っ暗なライダーハウスに帰って、ヘッドライトを付ける。そして麻雀2回目。怪談をしながら話す。怖いなー。みんな良い話をもっていて、実に面白い停電の夜だった。